春に「アマランサス」や雑穀の種を蒔いたところまったく芽が出なかった。芽の出る気配がなかったのでそこにインゲンの種を蒔いてしばらくしてその収穫をしていた時だった。ケイトウの花のようなものが出ていたので駆除せずそのままにしていたら、なんと2mほどの高さになってしまった。そこであらためて、これはアマランサスではないかと思い当たる。インゲンはすっかり収穫が終わり片付け作業をして、次の畝立てを開始しようとした時となっていた。ひょろっとしたアマランサスは倒伏の恐れがあったので支柱を打ってとりあえず補強することにする。
アマランサスは、和名で「ヒモケイトウ」と言われるほどイネ科の雑穀ではなくヒユ科に属する。したがって、日本には鑑賞植物として江戸時代にやってきた。しかし、アマランサスは南米ペルー原産で、BC6年ごろのアステカ文明では主食で栄養価が高い植物だった。精白せずそのまま茹でたり炒めたりできるリン・マンガン・鉄などのミネラル豊富なスーパーフードとして最近は注目されているが、まだまだ知られていない。
(画像は岩手・富沢商店から)
WHOはアマランサスを「未来の植物」として評価をしている。近所でも一時栽培していたようだがいつの間にか消えてしまっていた。日本の白米至上主義の現状では雑穀で生業を営むのは難しそうだ。わが家のように玄米に5穀米をブレンドしている家はまだ異端でもある。低カロリーで老化防止や便秘にも良いというのに、築きあげた旨味をちょっと下げることは抵抗がある社会意識だ。だから、電力を減らすことより便利さのために原発もやめられない。日本の政治に利権が絡まる構造をなかなかやめられず許してしまうのと似ているというと飛躍だろうか。
アマランサスの収穫は来月上旬ぐらいかもしれない。その間に台風が来ないことを祈る。初めての収穫を待って健康を維持したいものだ。きょうから衆議院は解散し選挙が始まる。変わらない政治に期待はしていないが、今回は政権交代が予測できそうだ。しかし、野党は批判ばかりで成熟していない。大きな過ちをしたら政権が変わる風土を育てないと政治は変わらない。