
コンピエーニュの街中を流れるオワーズ川。セーヌの支流のひとつです。

オワーズ川のそばにある公園です。左に見えるのは、城壁(les ramparts)の跡。いたるところに城壁跡があり、また宮殿の周りには堀の一部も残っています。さすが王や皇帝が滞在していた宮殿。警護はしっかりしていたようです。

当時、警護を担当していた人といえば、騎士。この騎士の鎧・甲冑、売り物です(年代ものではなく、新品のようですが)。2,500ユーロ程度(約375,000円)の定価を半値でバーゲンだそうです。正価は黒字で、バーゲン価格は赤字で書かれていました。赤札。商人は、洋の東西を問わず、同じようなことを考えるものですね。

こちらのプレートには、祖国フランスを守るため第一次・第二次の両大戦で尊い命を捧げたコンピエーニュの人たちの名が刻まれています。サン・ジャック教会(Eglise Saint-Jacques)の脇にありますが、今でも献花が絶えません。なお、1918年11月11日に第一次世界大戦の休戦条約が調印されたのは、ここコンピエーニュの森においてだったそうです。

石畳の道に石造りの建物。ヨーロッパの伝統を実感させてくれる街並みです。人口5万ほどの街ですが、中心街を見るかぎりマクドなどのファーストフードの店もなく、スーパーすら少ない・・・伝統的な暮らしぶりがうかがえます。

木骨組みの家も残っており、15世紀まで遡ることのできる古いものもありますが、数はそれほど多くありません。石造りの家が多いですね。この地方は、石材に恵まれているのでしょう。
パリから直通電車で40分~1時間。歴史のある素敵な町なのですが、日本人観光客は多くないようで、日本語のパンフレットはどこにもありませんでした。フランスではもちろん、ヨーロッパの他の国でも人気のある街のようですが、それ以外の地域ではまだ知名度がないのかもしれません。パリからの日帰り観光地として、今なら穴場かもしれません。
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