正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

オリス自動巻き、チュードル自動巻き、エルジン手巻きを修理しました

2011年03月20日 | 時計修理
昨日は修理残業の予定では無かったのですが、風邪を引いたときに出来なかった修理をするため連続の修理残業になりました。

難しい修理が多く修正するために1時間2時間と時間を費やしてしまい、結構遅い時間までお店に残っていました。

昨日の修理です。
最初はオリス。
自動巻きで裏ブタがスケルトンになっている時計です。
機械は2824-2が入っていました。
M様からのお預かりです。そんなに古い時計ではないかと思います。
油は残っていましたが、テンプの振りが悪く分解掃除になりました。
掃除前の歩度ですが歩度自体は安定していました。
ざら回しの時点では問題なかったので、ガンギ車又はアンクルの不具合かも知れないと思いました。
とりあえず分解掃除をして注油しながら組み上げていきました。
組んだ後歩度を計るとまだテンプの元気がありません。
アンクルを交換したら良く振るようになりました。
分解掃除、アンクル交換、歩度調整で出来上がりました。



次はN様からのお預かりのチュードルのダイバーです。
かなり昔の機械です。
ETA社の2461の機械が入っていました。
掃除前の点検ではかなりの片振りと進みが出ていました。
分解掃除をして片振りを調整してケーシングしました。
今でも十分通用する良い時計だと思います。
大切にお使い下さい。


文字盤の足が2本とも折れていて両面テープで止まってしました。


同じくN様からのお預かりのエルジン手巻き時計(24時間表示)
小ぶりなケースでかわいい時計だと思いました。
ゼンマイを巻いても動かず分解掃除でお預かりしました。
油切れが原因だと思います。
綺麗に洗って注油してしばらくケーシングしないで時間を見てみようと思います。




 最後はセイコードルチェ。5E31キャリバーです。
お水が入って(巻き芯部分)の不具合です。
2番車に錆が出ていたので部品交換です。
今日も順調に動いてくれていました。
もう少し時間を見てご連絡しようと思います。


今日は閉店後修理残業は出来るだけしないで帰ろうと思います。
夕方から時間があれば修理の時間にしたいと思います。