正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

やっとスピードマスターから開放されました

2007年04月30日 | 時計修理
昨日オメガのスピードマスターから開放されました。すべての検査をクリアーし針付けしケーシングしました。

交換したテンプ一式です。ほんとに勉強になった時計でした。
昨晩は溜まっていた修理を少ししてお店を出たのが11時30分。久しぶりの残業でした。
セイコースピリット1F21キャリバーです。このモデルは地板と受けを交換するようにしています。交換しても修理代金は普通の分解掃除と同じ代金(7,870円)です。ロータの受けが人工のルビーが入っているタイプになっています。この部品に交換しないと分解掃除後も急に消費電力が大きくなって電池の持ちが悪くなるみたいです。再修理にならないように頑張っています。

最後に注文していたラドーのゼンマイが入ってきたので交換し組み立て注油をして帰りました。
今日は年に1回の棚卸なので夕方までバタバタしていました。今からまた修理しようと思います。

原因発覚

2007年04月28日 | 時計修理
オメガまだやってました。ほんとに難しい修理でやっと原因が分かりました。だめもとで新しいテンプ(テンプ、天真、振り座、振り石、ヒゲゼンマ1式)を注文し一度見比べてみようと思いました。そこで原因がわかりました。10年以上お使いでしかも28800振動のハイビートのモデル。文字盤側の天真がほんとに微妙ですが磨り減っていました。ほんとに微妙で、顕微鏡で見比べないと分からないくらいです。
早速交換し、今様子を見ていますが順調です。まだクロノ部分の組み立てはしていないので、部品がばらばらの状態です。早く仕上げたいのですがほかに天真がこんな状態なのでほかに不具合が出るとまたバラさないといけません。
何とか原因が分かってほっとしています。
でもテンプ一式の値段の高いこと・・・。ほんとにびっくりしました。

引き続き

2007年04月26日 | 時計修理
引き続きオメガのスピードマスターです。文字盤上と文字盤下のテンプの振りが違います。友人の時計士の人に聞いたのですが、すでにチェック済みの箇所の指定だったのでちょっと困っています。
1、ひげゼンマイがテンプに擦っている。
2、アンクルとテンプの位置がずれていて、振り石が剣先に当たっている。
3、天真が磨耗している。
4、穴石が割れている。
実際違う場所で穴石が割れていたので使用時に衝撃があって微妙な誤差が出たのだと思います。
昨晩少しテンプの穴石のあがきを調整し今様子を見ています。
テンプ自体を交換しないとだめかもしれません。
原因はまだ分からないので今晩も残業だと思います。

記念品の包装などで

2007年04月25日 | お店の仕事
昨日は記念品の保証書製作や検品などでばたばたし修理が出来ませんでした。今日の晩まで包装かかるかも…。
めったにないのですが、大量の記念品の注文をいただきました。当たり前のことですが、一つずつ検品し値札をはずし、保証書を付けのし付けまでして帰ってきました。今日はその時計を包装していこうと思っています。
残業は必至で弟も晩から手伝ってくれるとの事。ちょっと安心しました。
あすからまた溜まっている修理をしていきます。

スピードマスターを修理中

2007年04月24日 | 時計修理
昨日はラドーグリーンホースの女性用の修理とオメガスピードマスターの修理をしました。
ラドーはゼンマイが切れており綺麗に掃除してゼンマイの注文をしました。今週末からの売り出しの準備をしながら夕方からスピードマスターの修理に入りました。分解しながら部品のチェックをしていきましたが、穴石が割れていたり油が広がっていたりで修理に時間がかかりそうだったので必要な部品を注文し洗浄だけして帰りました。
ちょっと手ごわい修理になりそうです。

ラドーの機械は先日の機械と同じ機械でしたので結構順調に修理が進みました。

まだまだ時間がかかりそうなのでまた途中経過をまたここに書こうと思います。不具合の箇所とその修理方法を書いておけばまた修理に来たときに参考になると思います。

エタの自動巻きを…

2007年04月23日 | 時計修理
昨日はETAの自動巻きを分解掃除しました。男性用と女性用です。男性用はハミルトンの自動巻きで女性用はラドーの時計でした。
ハミルトンからです。

この機械もかなりのメーカーが使っている機械で安定していい精度の出る時計です。
ラドーの時計ですが、ハミルトンと同じような構造ですが、各部品が婦人用なので小さくピンセットを綺麗にしないとはじいてしまうことがあります。

綺麗に洗って組み上げ精度もばっちりです。

前日の残りを少し

2007年04月22日 | 時計修理
昨日は前日の残りの修理をしました。セイコー5アクタスです。この時計は分解掃除と調整で修理が終わりました。
部品の修正や交換が必要ありませんでした。
今日はエタの自動巻きを修理しようと思います。
1級の技能検定でもらったメダルです。この時しかもらえないもので私が選ばれた時にはびっくりしました。
時計修理の先輩で大阪の長野時計店の長野さんももらっていてホームページでも紹介しています。ものすごく勉強をされている方ですので私も分からないことを聞いて教えてもらっています。ほんとにいい人です。


この賞状は昨年末のエタの講習会の修了書です。自動巻きの2892のパワーリザーブつきとビックデイトのキャリバーの講習会に行ったときにもらいました。
残念ながら名前が名前が間違ってきました。

分解掃除再開

2007年04月20日 | 時計修理
最近は分解掃除ではなく、部品の補修の修理が多くありました。これが難しくちょっと自信をなくしそうになりました。教材を読みながら、昔の資料を探しながらの修理でちょっと直すだけなのに3日もかかってしまいました。腕時計のホゾ穴の修正なんか気が狂いそうになります。
それも一段落し昨日から溜まっている分解掃除をしました。
セイコークオーツ5931キャリバーと目覚まし時計、ホイヤー、せいコーラサール1231キャリバーの分解掃除をしました。

セイコードルチェの時計でお水が入ったみたいで文字盤がかなり傷んでいます。文字盤の裏側、地板の裏側に錆がたくさん出ていました。ルーターで錆を落として洗浄しました。

セイコーの目覚まし時計で電池からの液漏れで接点が錆びていました。残念ながらメーカーに交換用の機械が無く分解して掃除し回路も少し洗浄したのですが復帰することはありませんでした。何とか生き返らせようとしたのですが残念です。

セイコーラサール(キャリバー1231)の時計です。購入後10年以上経ち昨年の8月に当店にて電池を交換しましたが止まるとの事。消費電力が高く分解掃除になりました。分解時輪列の受けをはずすときに歯車がその受けに引っ付いてきました。こんな時は大体ですが止まってしまう時計が多く見られます。分解洗浄注油で完成消費電力も0.64μA 修理完了し帰宅。昨晩は12時前でした。
ホイヤーはエタの機械ですので写真を撮らないで修理しました。

昨日の修理は難しかった…

2007年04月19日 | 時計修理
昨日は分解掃除ではなく懐中時計のひげぜんまいの形の修正と穴閉め、それとロンジン自動巻きの自動巻き機構でこれもホゾ穴が楕円形に大きくなって大きくなったところにホゾが入り込んでローターがうまく動かないという修理をしました。
懐中時計の修理は現在進行中でまだ出来上がっていません。ロンジンは小さなホゾ穴の穴締めをどうやってしようか考えてかなりの時間を使ってしまいました。真鍮がホゾ穴として埋め込まれていたので、その真鍮をたがねで出して、穴を少しだけ修正し、180度まわしてもう一度地板に入れました。
中々小さい部品だったので集中して修理したのでかなり疲れました。
今日は懐中時計の続きと溜まってきている分解掃除を少しでもこなしていこうと思っています。
メーカーでなく修理店でなく、町の時計屋さんの持っている工具が限られているのでその工具をどうやって使って修理しようか考える時間がたまらなく楽しい時間です。