明るいときに見えないものが暗闇では見える。

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【REC3/レック3 ジェネシス(2012)】

2012年09月12日 | 映画



今やスペインホラーの代名詞となった『REC』シリーズ第3作目。

序盤でカメラクルーを2名も準備しておきながら、開始早々すぐにP.O.V.(主観映像)方式をぶん投げる。これって完全に確信犯(^m^)。

さらに「オープンスペースに出るとホラーは怖くなくなる説」もちゃんとわきまえており、怖さよりもブラックユーモアを取り入れた軽いノリのアクションホラーへ大胆な転身もはかる。ウェディングドレスでチェンソーを振り回す“わかってるなぁ”といった感じの闘うヒロインをビジュアルの中心に据え、バリバリのゴアスプラッター描写が次々と繰り広げられる後半は、これはもうアレキサンドルアジャですかw。各所のコメディ要素も主張しすぎずそのバランスもちょうど良くて要所要所でクスクス笑える。ジイさん補聴器ステキ!w

かと思えば甲冑の新郎とハムレットばりの悲哀劇へと突き進み、ラストは夫婦愛に涙させられる。最後のキスはスプラッタ史に残る名シーンかと。

誰もが思う「これもうRECじゃねぇし」を許せるかどうかが本作を楽しめるカギ。普通の作品になってしまったと言えばそうなのだけど、高いレベルでそれを提供できているのはさすが。もうちょっと『REC2』の伏線とかひらって欲しかった気はしますけど、それは次作以降かしら。ボクはまだついて行けますw


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