富良野~東鹿越の乗り鉄をするために富良野駅へ。近くに無料の駐車場があるので、そこにクルマを止めた。
駅舎内には「圭子ちゃんの店」なる立ち食いそばのお店があった。一人で切り盛りしているおばちゃんが圭子ちゃんなのだろう。待合室側にメインカウンターがあるけど、駅舎の外側にも窓があって、外からも買えるスタイル。昔は全国の駅にこういう立ち食いそば屋さんがあったよね。以前にもここで食べたような気がするけど、吞み鐵さんたちと乗り鉄会をした時の滝川駅だったような気もするし、記憶があいまい。ただ、大佐さんは30年位前の中学生の頃にここで食べた記憶があるらしい。先程コンビニで昼食を済ませたところだけど、乗り鉄の雰囲気を盛り上げるためにも食べずにはいられません。
月見そば(420円)を注文。惜しまれつつも廃業してしまった音威子府駅の常盤軒ほどではないものの、ちょっとそれを思わせるような黒めの麺は太めに切られており、それが圭子ちゃんのこだわりらしい。自分はグルメリポーターを気取るつもりは無いので具体的なコメントはしませんが、あえて言うなら「なんで駅の立ち食いそばってこんなに美味しいんだろうね」ってところでしょうか。こういうモノは旅の雰囲気を盛り上げるアイテムのひとつだと思うので、乗り鉄のスタートとしては最高の一杯でした。
北海道のローカル駅ではお馴染みの、発車時刻が近付かないと改札が開かないシステム。しばし待ちます。
貨物の荷役線から推進運転でやって来た8092レが停車すると、ほどなく滝川からやって来た2479Dが入線。待合室にいた人のほとんどは旭川行きの富良野線ホームに行き、こちらのホームには自分たちも含めてほんの数名。2479Dから下車した人も多かったので、ボックス席をひとりで占有しても全然余裕だった。
国鉄ブルーのシートモケットの上に並べた今日の乗車券。コレを手に入れたかったのですよ。
久々の乗り鉄。しかもツートンのキハ40。最高です!
後部の運転席から去り行く景色を眺めるのもいいですね~
曇り空なので、金山駅に着く頃には薄暗い雰囲気に。
東鹿越に到着。折り返し乗車でも一旦下車しなければなりません。夏休みも18きっぷの期間も終わったのに、新得からの代行バスで乗り継ぐ人(そのほとんどが乗り鉄目的と思われる人)がソコソコいてちょっとビックリ。ただ、この写真には写っていないけど、少し離れた駅舎の軒下にいた6~7人の高校生が気になった。明らかに代行バスからの乗り継ぎだけど、一般客(と言っても、いかにも乗り鉄目的の人たち)が乗車するのを待っているかのように、ひとかたまりとなってジッとこちらを見ていたのだ。地理的状況などを考えると、恐らく幾寅にある南富良野高校の生徒だろう。となると、彼らはひと区間だけバスに乗り、東鹿越では一般客に気を遣って最後に列車に乗り込むという事を毎日やっているのかもしれない。ローカル鉄道の主な乗客は高校生だ。高校生がローカル鉄道を支えていると言っても過言ではない。それなのに、毎日乗っている彼らが、1回こっきりの乗車かもしれない人たちに気を遣っている。「そんなに気を遣わずに好きな席に座りなよ」とも思うけど、もしかしたらその1回こっきりの乗客に「こっちは遠くからわざわざ高いお金を払ってコレに乗るのが目的で来てるんだからボックス席を譲れ!」的な事を言われたりしたのかもしれない。あくまで個人的な想像だけど、そんな非常識野郎がいないとも限らない世の中だ。そう考えると、彼らは「早く鉄道なんか廃止になってバスになってくれたらいいのに」と思っているかもしれない。そうすれば最初から誰に気兼ねすることなく好きな席に座って通学できるのだから。
そんな切ない思いが心をよぎり、「返しは一緒に座るべ」と、大佐さんと同じボックス席に収まった。案の定、ボックス席は1~2人の一般客で埋まり、高校生はロングシートに座った。だからと言って決してそれが悪いことだと言っているわけではなく、そんな事象があったと書き記しておきたかったというだけです。また、13年前に吞み鐵さんたちと乗り鉄会をした時に上川駅から大量の高校生が乗り込んできて、車内はそれはもう大騒ぎになった事があったけど、当時は今みたいにスマホやSNSが普及していたわけではないから、車内では友達とおしゃべりをしたりふざけあったりするのが当たり前だったけど、今は同じボックスに座ったとしても個人個人でスマホを見ているから会話も無い。彼らが一般客からイヤな目に遭ったから遠慮して後からロングシートに座っているのかもなんていうのは、オジサンの勝手な妄想に過ぎないのかもしれないし、彼らは何とも思ってないのかもしれません。
この国鉄ブルーの座席、暗くなって車内の蛍光灯が光源になった時のほうがキレイに写ると思ったので、返しまで待っていました。
すっかり暗くなって外の景色は見えませんが、夜汽車の雰囲気も味わえたので、乗るのをこの列車にして正解でした。
昭和54年に新潟鐵工所でキハ40 121として新製、平成4年に苗穂運転所で766に改番、平成19年に苗穂工場で1766に改番。
富良野駅に到着。いや~、盛りだくさんの一日でした。ひとりでひっそりとやるつもりだった撮り鉄&乗り鉄、思いがけず大佐さんとご一緒出来て非常に楽しかったです。機会があったらまたやりましょう!
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