慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

維新三傑(木戸・大久保・西郷)本当?(1)

2016年08月18日 | 歴史
司馬史観をひっくり返す原田伊織氏

原田伊織氏が、明治維断を塗り替えた(司馬史観をひっくり返す)
回天の英雄という常識化した偏見を突き崩し次世代に真実を伝える
司馬史観による「麗しい物語」に浸っているつもりなのか?
『明治維新という過ち』『官賊と幕臣たち』『大西郷という虚像』で述べている
長州も薩摩も会津も、偏見を捨て、事実は事実として検証する
(正義と公平と感動)月刊誌「THEMIS」記事参照&引用(毎月1日発売)












維新三傑(ネットより画像引用)

維新三傑は私欲と政局に多忙(原田氏記載)
明治維新で、日本を近代国家にしたのは、勝ち組の薩摩、長州政権間違いです
実態は、薩長の暗殺者集団による卑劣な軍事クーデターだった
明治維新=正義という「定説」の普及には、国民作家、司馬遼太郎氏の責任もあったのでは?

明治新政府内の政争と腐敗
欧米視察の岩倉使節団は、当初は条約改正のための小規模な使節だった
大久保利通は、長州の本戸孝允を誘い出す
 ☆留守中に薩摩閥による主導権の奪取を図った(100人↑の使節団)
 ☆日本の新政府設立直後政府首脳の大半が、2年間弱行政府を留守にした

留守政府で行われていた疑獄事件
陸軍省では一大疑獄の山城屋和助事件があった
 ☆山県有朋は、旧部下の商人(山城屋)と癒着し巨額損失が発生させた
 ☆責任を問われた山縣が陸軍大輔を辞任した
尾去沢銅山事件(大蔵大輔、井上馨が起こした)
 ☆南部藩の村井家が藩に貸していた金を、逆に藩からの借金として大蔵省が介入
 ☆村井家経営の尾去沢鋼山も一方的に没収した
 ☆銅山を私物化し「従四位井上馨所有地」の看板を立てた

「維新の三傑」
木戸は、使節団帰国後、内政どころではなかつた
山縣、井上など「子分」たちの起こした不祥事のもみ消しに忙殺された
大久保は、「三傑」西郷隆盛追い落としの「明治6年政変」を画策していた
結果、長州勢(山県有朋、大蔵大輔、井上馨)の罪跡がうやむやになった





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開かれた戦争の扉(三国同盟)

2016年08月18日 | 歴史
日独伊三国同盟

ドイツ、イタリアの間で締結された日独伊三国の同盟関係
第二次世界大戦における枢軸国の原型
その後、複数の枢軸側に与した国や友好国も加盟した
日本の三国同盟締結により、米国の日本に対する経済封鎖強まり日米開戦
NHK昭和史の選択番組参考&引用




























三国同盟(NHK昭和史の選択番組画面引用)

三国同盟の概要
日独伊三国間条約では、アジアでの日本の指導的地位及びヨーロッパにおける独伊の指導的地位の相互確認
調印国いずれかの1国が、ヨーロッパ戦線や日中戦争に参加していない国から攻撃を受ける場合に相互に援助
ドイツにとり、ヨーロッパ戦線におけるアメリカの参戦を牽制する狙いがあった

三国同盟終結での日本の影響
ドイツと対立するイギリスやオランダとの関係が悪化した
アメリカ合衆国の対日感情も悪化することになった

日本の条約締結の目的(日本の利益)
日中戦争で莫大な戦費を費やしていた日本は、蒋介石政権を支援するアメリカと鋭く対立していた
日本政府は、日独伊防共協定を強化してドイツと手を結び、アメリカを牽制する
条約締結により、日中戦争を有利に処理しようとしていた
日本がアジア太平洋地域の英仏蘭の植民地を支配することを、ドイツに了解させる意図もあった

三国同盟第一次交渉 
陸軍大臣板垣征四郎以下陸軍主流は同盟推進で動いた
海軍には反対が多く、 海軍大臣米内光政、次官山本五十六、軍務局長井上成美は「条約反対三羽ガラス」でした
海軍の最高権威者伏見宮博恭王も条約締結に反対していた
昭和天皇も参戦条項に反対しており、明確に拒否を伝えていた

三国同盟に対する、主要な人の発言
フランスが敗北し、ドイツが俄然有利になると三国同盟の締結論が再び盛り上がってきた
陸軍ではこの「バスに乗り遅れるな」という声が高まり、「南進論」の動きが高まった
陸軍首脳の策略で、条約推進派の第2次近衛内閣が成立した
近衛内閣には外相として松岡洋右が入閣し、松岡は日・独・ソ・伊4か国同盟を主張した
海軍首脳会議で、伏見宮軍令部総長が「ここまできたら仕方ないね」と発言
山本五十六連合艦隊司令長官は「条約が成立すれば米国と衝突するかもしれない」と発言して会議は終わった
同盟締結の奏上を受けた昭和天皇は「独ソの関係をみきわめた上で締結したら」と危惧を表明した
近衛首相は「(ドイツを)信頼致してしかるべし」と奉答した
天皇は、アメリカと事をかまえる事に海軍はどうだろうか?
 ☆「海軍大学の図上演習ではいつも対米戦争は負けると聞いたと」懸念を伝えた

御前会議で原嘉道枢密院議長
独伊の本条約の目的は、米国の欧州戦線への参戦を阻止
日本にとり、米国が日本(東亜の番人)に対し圧迫を加えてくるので圧力の軽減
海軍の懸念と質問
 ☆日本の条約締結発表により、日本の態度が明白となれば、日本に対する圧迫を強化するのでないか?
 ☆米国が極力蒋介石を援助して日本の事変遂行を妨ぐるだろう
 ☆米国は、日本に対しても経済圧迫を加え、日本に対し石油、鉄を禁輸する
 ☆米国は、日本より物資を購入せず、長期にわたり日本を疲弊、戦争に堪えざるに至らしむるのでは?
松岡は手続き上の問題が残されていると言って押し切り、同盟締結は正式に決定された

三国同盟拡大とその結果
米国の日本に対する経済閉鎖
日本の燃料不足懸念と経済の疲弊
日本の真珠湾攻撃と日米開戦

三国同盟の消滅
連合国に降伏したイタリア王国はドイツに宣戦し、同盟を破棄した
日独両国は共同声明を発して同盟を再確認し、さらに三国同盟にはドイツの傀儡国家・イタリア社会共和国が加わった
東欧の同盟国は次々に離脱した
イタリア社会共和国は解体され、ドイツ、日本が降伏し、三国軍事同盟は消滅した

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敗者の日本史(田代栄助、河野壽)

2016年08月18日 | 新聞記事
近代の敗者たち(武装蜂起の指導者たち)

近代の芸術・学術・経済にまで広げた日本史の敗者像
近代の敗者として、秩父事件や二・二六事件で武装蜂起事件の指導者
両事件とも、体制への不満から決起する姿は、江戸時代の一揆に通じる
興味ある本でしたので、購入しノートとしてブログに記載してます
本には、綺麗な絵画が記載されています
 ☆本『敗者の日本史(歴史REAL)』記事参考&引用
 ☆詳細本で確認ください












近代の敗者(ネットより画像引用)

秩父事件の指導者
自由民権運動が暴動にまで発展した「激化事件」です
政争に敗れ下野した土佐・肥後士族中心に、薩長政権に不満を抱く士族たち敗者復活戦
最高指導者の田代栄助は子分二百人余を抱える侠客でした
田代は、裁判の仲裁などを好む親分肌の人物で蚕の飼育を生業としており、政治性は希薄

秩父困民党に就任した田代
田代は、武装蜂起には必要な軍資金作りのため強盗に手を染める
蜂起の総理に推され就任し、6,300名率いる
租税軽減や借金の返済延期などを訴え、無血を誓っで役所や高利貸しを襲い書類を破棄する
政府は鎮圧を開始すると、田代から積極性が失われ本陣を離脱
山中潜伏の後、密告され逮捕され翌年刑死した
秩父事件では約1万人が蜂起し、400人以上が有罪となっている

困民党
明治中期の不況により養蚕・生糸、製茶などに打撃を受けた関東や中部地方の農民が組織した集団
元金の年賦償却や負債の利子の減免などを要求して騒動を起こした

二・二六事件
陸軍の、皇道派と呼ばれる青年将校たちによるクーデター事件
斎藤内大臣や高橋是清蔵相、渡辺教育総監らが殺害された
娘を売るほどまで疲弊した東北の農村を、世直しで救いたいという思いがあったといわれる
将校たちは、反乱軍として鎮圧され、将校二名が自決、十六名と民間人一名が刑死した

二・二六事件、決起将校(河野壽氏中心)
陸軍航空兵大尉
熱海の老舗旅館に滞在していた、前内大臣で国政の中枢にあった牧野伯爵を急襲
事件で自身も重傷し入院していたが、差入れの果物ナイフで自決した

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