その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記23-2

2009-06-20 11:21:19 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院23日目第2話(6/19)


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くん、退院。

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あの甘えん坊ミノルくんが退院した。今日も朝から何度も何度も熱を計っている。いつものことだ。おそらく熱が高くないと気に入らないみたいで、熱があることで同情を引きたいようなのだ。もはやトレードマークとして定着した、冷えピタを貼る口実を作っているのだろう。

数日前から退院の話が出ていたが、甘え足りないのか、あまり乗り気ではなくグズっていた。誤解を招きそうなので一応書くけど、ミノルくんの推定年齢は50歳、列記とした大人だ。

「どうせすぐ戻ってくるよ。」

「いい加減にしなさい!」

夫婦漫才を最後にミノルくんは退院した。

少し静かになった部屋で「入院日記21-5」を書き始めた。不妊症の彼女が猫の去勢手術に苦悩する話。

当時の記憶がリアルに蘇ってきて、悲しくなった。考えれば考えるほど涙腺が緩んで涙が止まらなくなった。拭いても拭いても大粒の涙が溢れる。確かに涙もろいけど、入院してより感傷的になっているようだ。気持ちが押さえきれず、気づけばヒクヒクって泣いていた。

静かな病室で声を殺して泣いている。

きっと回りの患者さんはミノルくんが退院して寂しくなっちゃったのかなと思っているかもしれない。


自分と同じく子供を産めない体にしまう事への罪悪感、人間の都合で猫本来の生き方(親になって子育てをする)を奪う事への罪悪感。


僕の部屋で飼っているキャロル(♀)だって、本当は素敵な猫ちゃんと家族を築いていたかもしれない。それを考えると切なくなる。しかも今、僕は長期入院。寂しい思いをさせてごめんな。


日曜日、とっておきの缶詰めあげるね。


【つづく】

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