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血の概念

2010-02-24 05:30:35 | 東洋 健康法
血の概念

 血は赤い液状物質だ、人体を構成し、生命を維持する基本物質の一つであり、豊富な栄養と潤す作用がある。
 血は脈中を循環しなければ、その生理作用を発揮できない。何らかの原因によって脈外に溢れた出血を、中医では「離経之血(経を離れた血)」と呼ぶ。
 脈は、血液が漏れないように壁となっているので「血府」と呼ばれる。

血の生成
 
 血は営気と津液によって構成されている。営気と津液は、摂取した飲食物が脾と胃によって消化吸収され、水穀の精微に変化して作られる。
 だから脾と胃は「気血を生化する源」と言える。
 「脾・胃で吸収した水穀精微の気から、その汁を取って赤く変化させたものが血である」とある。
 営気と津液は、血を作るために必要な物質である。営気と津液は、水穀の精気から作られるので、摂取する飲食物の栄養価と脾・胃機能は、血液の生成に直接影響する。
 栄養のある食物を長期にわたって摂取できなかったりすると、血液の生成が不足して血虚の病理変化が発生する。

血の作用 
 
 血の主な機能は、皮毛、筋骨、経絡、臓腑などすべての組織器官に血液を送り、全身を潤養して正常な活動を行っている。
 また、血は心神を濡養し意識を清明にする。

血の機能
 
 血の栄養と保湿する作用は、顔を血色よく潤したり、筋肉を豊満で逞しくしたり、皮膚や毛髪を艶やかにしたり、知覚や運動を敏感にしたりする。
 
 血は精神活動をするための物質でもある。
 
 人の精神が充実していれば、頭脳は明晰、知覚は敏感で、身体も思ったように動くが、そのためには血気が充ち、血脈が調和してスムーズに流れていなければならない。
 
 いかなる原因にせえよ、血虚や血熱、循環障害が発生すると、元気がなくなったり、健忘、多夢、不眠、イライラなどの症状となったあり、ぼんやりしたり、心臓がドキドキしたり、ウワゴトや昏睡など、意識の乱れのよる様々なあ症状が現れる。


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