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シニアの熱中症対策が必要です・・・屋内でも危険です

2010-07-22 22:56:20 | 健康法
シニアの熱中症対策が必要です・・・屋内でも危険です

 熱中症とは、発汗で体内の水分や塩分が不足して脱水状態になり、体内の熱が外に出せなくなると、身体に熱がこもり、変調を来たします。
 軽度や中程度ではめまいや筋肉のけいれん、頭痛、吐き気、身体のだるさなどが起こりますが重症なら意識がもうろうとし、立ち上がれなくなります。特に、高齢者は屋内外ともに熱中症を起しやすいので注意が必要です。

 高齢者は体温調節の能力が衰え、抹消の血流が減り、熱が外部に出にくくなるためです。また、汗を分泌する汗腺の機能が衰えるほか、のどの渇きを感じにくくなることも挙げられます。
 さらに、高温多湿で、無風、直射日光という環境は体温を上げ、睡眠不足や不規則な食生活も脱水を引き起こし熱中症になる恐れがあります。





熱中症死者、30年前の6倍 冷暖房慣れも影響か


  
 猛暑が続き、熱中症による死者が増えている。死者数は、最近の10年間では年平均で400人近く、30年前に比べ6倍になっている。35度以上の猛暑日が増加し、高齢者の死亡につながるケースが目立つ。専門家は、気温だけでなく湿度への注意を呼びかけている。

 総務省消防庁によると、この夏(5月31日~7月18日)、熱中症の疑いで救急車で搬送された人は5574人。うち12人が死亡している。

 熱中症による死者は増加傾向だ。厚生労働省の人口動態統計によると、1999年から2008年までの10年間に「自然の過度の高温」で3954人が死亡した。69年から78年(658人)の6倍に増えている。

 京都女子大学の中井誠一教授(運動衛生学)によると、最近の死者の65~70%は65歳以上のお年寄りで、「体力が弱っていたり、持病などがあったりすると死に至りやすい。冷暖房などに慣れ、気温の急激な変化に対応する力が衰えている可能性もある」とみている。

 国立環境研究所の小野雅司さん(疫学)は、東京都と大阪府の72年から96年までの熱中症による死者と一日の最高気温の関係を調べた。30度を超えると死者が増え始め、33度を超えると急増していた。最高気温が高いと、夜の気温が25度以上の熱帯夜となり、寝苦しい夜で体力が奪われるという悪循環になる。

 同じ気温でも、東京都の方が大阪府より死者の割合が多かった。小野さんは湿度の影響とみる。平年の8月の湿度は、東京都心の72%に対して大阪市は67%。小野さんは「湿度が高いと汗が乾きにくく、体温が下がりにくい。気温だけでなく、湿度にも注意してほしい」と話す。

 気象庁のデータで、東京都心、名古屋市、大阪市、福岡市の4大都市で35度以上の「猛暑日」の変化をみると、69~78年の10年間の4都市の合計は142日だったが、99~08年では400日と約3倍に増えている。

 この夏はどうなるのか。気象庁の最新の1カ月予報では、平年並みか平年より高温になるとみている。

 気象庁はラニーニャ現象が発生するとみている。今年は、厳しい残暑になる可能性があるという。(大久保泰)

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 〈猛暑日〉 一日の最高気温が35度以上の日。地球温暖化や都市化の影響などで増え、気象庁が2007年4月から「予報用語」に加えた。年間で猛暑日が最も多かったのは大分県日田市の45日で1994年に観測された。