旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

復活のスピーナチェア

2024-05-31 17:12:00 | ライカはローリングストーン




長旅から帰宅後、椅子に座るたびに床に黒いプラスチックの破片みたいなのが
散らばるので、なんだろう?と思っていたら、キャスターが破損していたのです。
そのうち大きなパーツが外れだしガタついて、「これはいかんざき」となりました。

スピーナチェアを購入した経緯などは、これとかこの記事で紹介していますので、
興味ある方は参照なさってください。かれこれもう16年くらい前の出来事
なんですね、月日の経つのは早いものです。当時の取説とか領収証などが手元に
残っていて確認すると、高額の購入価格にも驚きです、正職員として勤めていた
からこそ行えた蛮行、独身貴族だった頃のあだ花とも言えるでしょう。

最初あきらめて別の椅子を購入する方向へ気持ちが傾いたのですが、思い直して
製造元のイトーキへ連絡してみると、スピーナチェアは今でも現行品(デザイン
は変わっていながら)で、そのためなのかまだパーツの発注はできるようで、
購入した和歌山市内の事務機器卸会社(株)稲葉さんへこちらからお伝えして
おきますよと言ってくれました。当時の担当者だった同社のTさんもそのまま
ご健在とのことで、最初からこちらへ連絡すれば話が早かったものの、その後
一度も取引がなかったし、すでにTさんは勇退されているものだと、勝手に
思い込んでいたんですね。Tさんはその頃のやりとりを覚えてくださっていて、
PCにもまだ販売データが残されていたようで、以降は話がスムーズに進みました。

私のスピーナチェアは「抵抗付きウレタン双輪キャスター」に取り替えていて、
今更ながら取説を読み返すと、この部品は経年劣化していずれ破損するだろう
ことが記されており、その時期がやってきたのでした。5個すべて入れ替えて、
運賃、消費税込みで5610円かかりました。今後そのほかのパーツも傷む
でしょうし、この先15年は無理かもしれませんが、これであと10年使えた
なら、けっしてトータルで高い買い物でなかったことが実感できるでしょう。

今回イトーキの方にお聞きした話では、このスピーナチェアは、洞爺湖サミット
で使われたことで知れ渡り、当時多くの引き合いが寄せられたそうです。この時の
サミットでは、日本酒の「磯自慢」が晩餐会に選ばれたエピソードは知っていた
のですが、椅子の件は初耳でした。どちらも末永く愛され続けているようですね。


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