旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

星空のページェント~白雲岳テン場編パート2

2012-10-05 20:56:55 | 旅鴉の唄



「星が流れているような写真を撮りたい!」みたいな願望は以前からありました。で、試しに写してみたのが
上の写真です。たしか「20分以上撮らないと流れているようには写らない」みたいなうろ覚えの知識があって、
およそ20分くらいバルブでシャッターを開けっぱなしにして撮ってみました。ところが、ISOを3200のままで
写したので大失敗!こういう場合は感度は低いままでいいと、これもあとで北海洋さんに教わりました。
実際その場でモニターで見ても真っ白でしたし、これは使い物にならないなと思っていました。

ところが、ここからがデジタルのさらにすごいというか便利なところで、こんな完全な失敗写真でも「それなりに」
見えるところまでDPPで修復できたので掲載してみました。明るさをメイッパイ(マイナス2)下げて(露出補正して)、
さらにシャドウも何段階か下げた結果、なんとかそれらしく見えるところまで回復したような感じ。元々遊びというか、
実験的に撮っている写真なので、まあこれでいいとしておきましょう。

意識したわけではないけど、たまたま北の方を撮っていたらしく、星が北極星らしきのを中心にぐるぐるまわってますね。
この撮影中ももちろんずっと夜空を見上げていました。考えられない暖かさだったんですね。


   


ここ白雲のテン場から見える一番のハイライトはトムラウシですが、広角だと遠いので小さくしか写らないし、明るいのか、
肉眼ではこちら方面は明らかに星数が少ないように思えます。しかし、ちょうど天の川が真上に横たわっているようだし、
ダメ元で撮ってみました。本当はこの逆側(白雲分岐方面)が星数も多く、天の川もバッチリなんですが、山岳風景的には
はっきりした山容がなくて、つまらないんですよね。

三脚をセットしたすぐ横のテントには明かりが灯り、まだ起きているようです。この女性ソロキャンパーとは
夕方白雲岳山頂で一緒に夕景を見ていて、たまたま行動を共にしたんですが、さすがに女性のテントのすぐ横で夜中に
ゴソゴソやるのはちょっと気を使いましたね。テントを利用したことがある方はおわかりでしょうけど、薄い布一枚で
隔てただけのテント生活では、すぐ横に人が居る感覚ですからね。昨日のテント7張りはすべてソロキャンパー。
この日の7、8張りもカップルの一組を除くと他は連泊中心のソロキャンパー。連日静かなテントサイトでした。

肉眼以上に明るさが際立つトムラウシ方面ですが、星も見た目よりは多く写り込んで、予想以上に定着してくれました。
高根ガ原に雲(雲海)が流れているのもわかります。トムラウシ(中央)を挟んで右が美瑛~富良野方面の明かり、
左が新得~清水あたりの明かりではないかと推察されます。

天の川が雲のようにたなびいて…それなりに雰囲気のある写真になったとしておいてください。




♪ 僕らを乗せて飛んで行く 宇宙船地球号
  遥か銀河の風を受け 過去から未来へ
  星空のページェント 朝まで
  君を両腕で 抱きしめて

  Starry Light  Lovely Night
  Starry Light  Lovely Night


  (星空のページェント/詩:山木康世)



撮影後、ようやくお酒にありつき、ホットウィスキーをチビチビと飲みました。小一時間後、歯みがきと小用を足すために
再びテントの外に出たところ、さらに星数が増しているようでした。もしかして、私の眼前だけ星がチカチカ飛び交って
いたのかもしれませんが… 本当ならここでもう一度写すのが「プロ」、しかし、お酒の入った状態でカメラを操作するのは
危険ですし、すでに山時間では真夜中(この時点で21:00頃だったかな?)、素人さんにはここらが潮時だったでしょう。
明日の予報は曇りのち雨。もしこのまま天候が持ちこたえてくれれば、早朝から撮影に向かいますし、寝る時間もなくなっちゃう。
天気がいいのを願いつつ寝袋に潜り込みます。


おやすみなさい。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする