旭川郊外にある「突硝山」のカタクリの大群落です。「男山自然園」として管理され、
駐車場、遊歩道が整備されるなど、老若男女問わず、手軽に広大なお花畑が楽しめます。
本州にこんな場所があったなら、車や人があふれ、ごったがえすこと必至でしょうが、
この日は平日だったこともあり、混雑するほどの人出もなく、ゆったりと散策できました。
カタクリを始め、エゾエンゴサク、福寿草など「春の女神」たちが咲き競っています。
ピンクのじゅうたんが広がり、それを写真で表現したいと思うのですが難しく、
どうしても平面的で、メリハリのない写真になってしまいがちです。
下から見上げる感じの構図が無難なのでしょうか?
【カタクリ群落~突硝山にて/2009.0430 撮影】
いつも見ていただいている方、あるいは、何かの検索でたまたま引っかかって
ご来場いただいた皆さん、ご観覧ありがとうございます。
来期の表紙写真のご案内です。来期の写真は、「復活のボツ写真シリーズ」
と題して掲載するつもりです。
「ボツ写真」とは?
これまで私はフィルムで写真を撮り、ポジをルーペで見て、気に入ったもの、
あるいは一部、記録として残したいものを選んで、フィルムスキャナーでスキャンして、
デジタル化していました。以前キャノン製のスキャナーを使って行ったこの作業は、
読み込みにものすごく時間がかかり、(私としては)気の遠くなるような時間のかかる
作業だったのです。それで、できるだけスキャンする写真を絞り込んでいたのですが…
近年、OSを変更した際にニコン製のスキャナーを導入、これでも手間のかかることには
変わりないのですが、以前のスキャナーと比べはるかに読み込み速度が上がり、
ずいぶん楽な作業となりました。それで、二年前だったか、過去の写真をスキャンし直した際、
基本的には昔選んだ写真のみを取り込んだのですが、例外的に一部の写真を追加しました。
それが私にとっての「復活のボツ写真」なのです。
ですが、もう一度すべてのポジをルーペで確認したわけではなく(これはたぶんものすごく
時間がかかる作業です)、たまたま目的の写真隣のが「あれ、これいいかも?」ってな具合で、
「一応、試しにスキャンしてみるか?」くらいの軽いノリのものが大半だったので、
実際スキャンしてみると、ブレていたり、余計なものが写り込んでいたりで、「なるほど
当時パスしたわけだ」ってのも多くあり、再びお蔵入りしたものもありました。
復活した写真組の内訳は、「当時と今と自分の感覚が変わり、再評価されたもの」
「当時横位置のみスキャンした縦位置バージョン」、「同じ構図だが露出はこちらの方がいい?」
「記録写真として追加しておくか」などなどです。あくまで自分の主観なのですが。
一例として…
【2006.5.25 美瑛町五稜で撮影】
りんごの花?だと思うんですが(いや、違うか?)、丘に3本並んで立っていて、花が満開でした。
この旅の最中、何度か訪れ、「うまく撮ってやろう」と力んだけれど、あとでポジを見てがっくり、
思ったように撮れていなくて、この場所でのセッションはすべてボツにしてしまいました。
が、今回、思い直して一枚だけ復活させた写真です。たぶん実際目にした風景がもっときれいで、
その差が激しく、当時がっかりしてしまったんだと思います。
過去、デジタル化したものをプリントして、旧知の方には見ていただいた写真もありました。
しかし、今回のものは、旧知の方に対してもすべて初公開となりますので、内容はともかく、
お楽しみいただけたらと思います。
本当は、その月ごとの写真を掲載できたらいいのですが、私の場合、月により撮影機会に
ばらつきが大きいし、また、地域もかなり偏ってしまっています。
その点、笑って許してやってくださいませ。
では、はじまり、はじまり~
*あら? 前を向くんじゃなかったけかな?
振り向くな そのまま行けよ そのほうがいい