コミック・コーナーに平積みされているのに気がついて、これまた
おもわず買っちゃいました。手塚治虫作「アドルフに告ぐ」です。
アドルフ~はすでに(他出版社から?)文庫化されているはずですが、
帯に「文春文庫・今月の新刊」とあり、また同じく「手塚治虫生誕80周年記念」と記載
されていることから、出版社を越えて共同キャンペーン?を展開しているようで、
今しばらく、手塚治虫関係の出版が相次ぐ可能性がありますね。
これまで手に入れにくかった作品が入手しやすくなるチャンスか?
この日は他に、これは新刊ではありませんが「奇子」が大量に平積みされていました。
先日のBSの特番内で、作家の石田衣良氏が「おすすめの一冊」として紹介していた
作品です。石田氏が「松本清張+横溝正史÷2」とこの作品を解説されていたとおり、
ドロドロの内容。手塚治虫と言えば「アトム」などの明るめで健康的な作風イメージ
しか浮かばない方には、アレルギー反応を起こしかねない作品かもしれませんが、
たまにはこういう「黒・手塚」はいかがでしょうか?
またこの時、楳図かずお作「漂流教室」の「完全版」なるものを見つけました。
帯によると、連載時の「扉」やコミックス化された時にカットされた部分を
完全収録したんだそうです。雑誌に連載時、読んだ時に確かあったはずだと
うっすら記憶していた場面がコミックスにはなくて、「記憶違いか?」で
片づけていたんですが、もしかしたらこの本には掲載されているのかもしれません。
「気になる~確かめたい!」けど、「漂流~」はコミックスに加え、
文庫本化されたものまですでに持っていて、さらに購入するのって
いくらなんでもちょっと… でも、まだ迷っています。この手の本って、
タイミングを逃すと次にはなかなか手に入りにくかったりするんですよね。
長くなりましたが、そんなこんなで本も黒澤映画もたっぷりで、
それでなくても時間がないのに、その上… (つづく)
ミックスベリー & アプリコット 味です。
*このところ、マスコミを連日賑わしていた寝台特急関連のニュース。
やや食傷気味の方もいるかもしれませんが、今夜9:15~
NHKの「ドキュメント現場」って番組でも、寝台特急を取り上げるみたいです。
鉄分が濃い方もそれなりの方も、しばし別れを惜しみましょう。
そういえば初めての一人旅、ブルートレインで向かったのが九州。
新幹線でも行けたのに、なぜブルトレなのかわかんないけど、でも、そうしておいて
よかったよ。あれ、なんて列車だったんだろう? いずれにせよ、もうない。
*昨日見た黒澤映画は「静かなる決闘」。私の知識不足で、古い作品は
タイトルすら初めて聞くものが多いけど、この作品も地味で重~いテーマながら、
とても良くできた映画でした。引き込まれるように魅入ってしまうのは、
黒澤監督の演出力のせいなのでしょうかね? この作品も「酔いどれ天使」同様、
志村喬&三船敏郎コンビが熱演されています。