2009年7月14日(火) 毎日新聞夕刊 3面 夕刊ワイド欄より
筆者:門上武司(食雑誌「あまから手帳」編集主幹)
サブタイトル:顔の見える相手にだけ
※ 上記の写真は、大國屋のHPより。
もう、今から20年位前の頃。
当時住んでいた、西武新宿線は西武柳沢駅近くの町。
駅の傍に、一軒の鰻屋さんがあった。
超弩級の貧乏だった頃故、そこで食事をした記憶は残念ながら無い。
店頭からも、秘伝のたれ . . . 本文を読む
asahi.com 2009年7月19日15時0分 配信版より
※ このニュースの原文は、こちらで読めます。
※ 画像は、上記ニュースより引用。
宇宙ステーションと聞いて、僕が真っ先に連想するものといえば…。
一つは、こちら。
2001年宇宙の旅。
この冒頭の原人のシーンから、宇宙ステーションに繋がるシーンの
流麗さときたら!
語られ尽くした感もあるが、いいものはいいのだ。
もう一 . . . 本文を読む
著者:館石昭 水中造形センター刊 価格:2800円(税別)
平成17年4月10日 初版刊行(入手版も同じ)
昨晩は、飲み過ぎた。
人の洪水に満ちた、なんばの夜。
目まぐるしく移り変わるネオンサイン。
あらゆる音がシャッフルされ、渦巻きとなって辺りを包む。
そこにあるものは、全てが人工のもの。
人が、生きる営みの結果として生み出してきた全てのもの。
それに包まれる感覚は、安心と逼塞の奇妙 . . . 本文を読む
著者:大竹昭子 みすず書房刊 価格:2310円
評者:堀江敏幸
書評サブタイトル:十の短篇をつなぐ異界への通行手形
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
人は、自分の居場所というものを、どのように認識しているのだろうか?
職場で、家庭で、あるいは趣味の場で。
様々な”場”に、人は存在する。
そこで人は、その場に相応しい自分としての立ち振る舞いを、
意識して行う。
それ . . . 本文を読む
2009年7月13日(月) 毎日新聞夕刊 7面 夕刊ワイド欄より
筆者:三角真理(毎日新聞記者)
サブタイトル:静の時 四角い心 丸くする
※ この記事の原文は、こちらで読めます。
気持のいい、文章に出会った。
「普段、情報としての音ばかり聞き、
風景としての音を聞くことが少なくなりましたね」
記者が、京都は光悦寺の境内のベンチに腰掛けていたときに。
同行している、という . . . 本文を読む
著者:中丸 明 新潮文庫刊 価格:620円
初版刊行:平成13年年7月1日(入手版も同じ)※ 古書
ハプスブルク家。
この名前を初めて知ったのは、何時の頃だったか。
その時期は、既に定かではない。
ただ。
日本の皇族とまではいかないまでも、中世から現代のトバ口まで、
ヨーロッパに君臨しつづけた名門の家系であることはまごうこと
なき事実である。
では、彼の家が、なぜそれほど長期に渡っ . . . 本文を読む
くろよん建設に賭けた、様々な人の思いを胸の中で反芻しつつ、
屋外階段を更に下りる。
ダムが。
どんどんと、近づいてくる!
(先ほどの写真と比べて、よりUPとなってきているのが判る
だろうか?)
先ほどのモニュメントを過ぎ、更に降りていく。
途中、トロリーバスのバス停に通じるレストハウスを経て、
(トロリーバスの下り口で階段を登らない方を選ぶと、
ここに出てくることになる)
い . . . 本文を読む
屋内展望台を抜けると、最後の階段が待っていた。
屋外展望台までは、もう後ほんの少し。
数年前に登った金比羅山に比べたら可愛いものさと、連れに
強がりを言いながら登り切る。
外は、生憎の雨。
けれど、小糠雨という程でもなく、少し大きめの粒がぱらり
ぱらりと舞い降りてくる感じ。
少しくらいの雨ならば、傘を差さない主義の僕は、そのまま
足を展望台へと踏み出す。
「っ!」
思わず、声にならない声 . . . 本文を読む
駅に、降り立った瞬間。
感じたものは、標高1500mになろうとする地点故の冷気だった。
時は7月だというのに、ここでは吐息が白い。
構内にあるトイレで手を洗うと、まるで氷水のようだ。
ここは、黒部ダム。
正確には、扇沢駅から関西電力の運営する電動のトロリーバスに
乗って、黒部ダム駅へと着いたところである。
バスは、約15分をかけて両駅を結んでいる。
その通行ルートはそのほぼ全行程がトンネ . . . 本文を読む
作画:小池田マヤ 講談社モーニングコミックス刊(全7巻+別巻1)
先日、万博公園と太陽の塔に纏わる話を書いたら、どうしても触れたく
なったのが、この作品。
僕の大好きなSF漫画である。
(この場合のSFとは、千里フィクションの略である)
※ 千里 : 万博会場があった辺りの地名。
北摂よりの大阪人にとっては、とても馴染み深い
地名である。
主人公は、千 . . . 本文を読む