活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

(付記) 君を幸せにする会社

2009-06-20 00:23:50 | 映像の海
著者:天野 敦之 日本実業出版社刊 価格:1,365円
初版:2008年9月11日刊行
帯キャッチコピー:「幸せな仕事」と「利益の追求」。
          葛藤の末にクマ太郎が気付いた
          ”働くことの本当の意味”とは?


先日。
クマ太郎に関するコラムを書いてから。

僕の中で、消化不良感がどうしても抜けない。


従業員:会社:顧客

それぞれの喜びのバランスは、1:1:1でなければならない。

どこかに我慢を強いるような関係は、長続きしないから。

それは、納得できる。

では、今、自分はそうした仕事に就いているのだろうか?

日々、働く喜びを胸に労働に勤しみ、夕べには心地よい疲労感と
ともに職場を後にし、夜の時間を有意義に過ごして、心身ともに
リフレッシュをし、明日に備えて穏やかな眠りについているのだろうか?

勿論。
現実に目を向けてみれば。
そうした会社と個人との間に幸せな関係を築けている人を探す方が
大変だろう。

それでも。
22歳で会社に入って、例えば60歳まで働けば、38年間。
同じ会社かどうかはともかくとして、膨大な時間を費やすことになる
会社、あるいは仕事と言うものに対して、どこまで真摯に僕は向き
合ってきたのだろう。

生きていくため。
家族のため。
現状を追認しようと紡ぎ出す、様々な理由。

確かに、霞を食べては生きていけない。
何をしてでも、まずは働くと言う行為をしなければ、生活は立ち行かなく
なる。

もっとも、そうした以前に。
僕は、今まで自分の人生に対して、どこまできちんと相対してきたのだ
ろうか?

僕の人生の残り時間を考えたときに、今、ここでこうしていることが、
本当に正しいのだろうか?


強がっても、否定しても、満ち潮のようにいつの間にか迫上がってくる。
繰り返し、形を変えて、投げかけられる問い。




ええい!
四の五のと愚痴をこぼしているのは、もううんざりだ。
何を今更。である。

少なくとも、世界には。
明日の命もわからないような、いつどこから銃弾が飛んでくるような
状況にある人たちも、山ほどいる。
その人たちと比べれば、なんと今の自分は恵まれていることか。

そんな現実世界にあって。
今の自分が何をしなければならないのか。
知っているのは、誰でもない自分自身のはずだ。

まず為さねばならないことは、自分が今関わっている全てに対する
責任の全う。
仕事にしろ、家族にしろ。
途中で、投げ出す訳にはいかない。
どうするにしても、処遇の仕方というものがあるだろう。

その上で、自分自身が本当にやりたいことを。
ただ一度だけの人生を、自分のために。

山頭火にはなれなくとも、その志を持って。
やっていこうと、今年の元旦に誓った思いの火を、もう一度熾せ!


井上陽水の「Summer」という歌に、次のような歌詞がある。

 ♪思いのままは くらすこと
  思いのほかは 生きること


きちんと自分のやりたいことを見据えて、それを思って人生を
送ることは”くらすこと”。
そうした思いも持ちえずに、惰性に流されてしまう生き方を
称して、単に”生きること”。

そういう風に、彼は表現したのではないか。
昔、この歌を聞いて、そう思ったことがある。

そうであるならば。
思いっきり考え、悩み、楽しんで、暮らそうではないか!

いつも。
今日という日は、残りの人生の最初の一日なのだから。
その一日を、大切に生き抜くために。
今、自分に出来る、自分がしたい、精一杯のことを!

(この稿、了)

陽水の透徹した、少し鼻にかかった声が優しく周りを包んでくれる。
そうした、彼の歌の世界が、好きだ。
Summer 井上陽水



同じ陽水の、同じアルバムに含まれているこの曲。
常に、この言葉を意識して生きたい。

Good,Good-Bye 井上陽水



ようつべのコメント欄で、どなたかが仰っていたこの曲の
これ以上ない的確な表現!
”力強く憂鬱を歌う”
青空、ひとりきり/井上陽水





これら、名曲が含まれているのはこちら。
招待状のないショー

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