晩秋の南アルプス街道 ～奈良田 （山梨県早川町）

南アルプス街道の西山地区に入りました。



早川沿いには多くの温泉場があり西山温泉もそのひとつ。西山温泉は武田信玄の隠し湯とも伝えれています。



川につり橋が架かっていました。どうやら観光用のつり橋ではなくて生活用の道路みたい。この橋の先には旅館があるらしいのですが、つり橋を渡らないと行くことができないみたい。秘境というのがふさわしいですね。



奈良田に入るとダム湖が広がっていました。西山ダムによって出来た奈良田湖です。ここまで来ると南アルプスの懐、山の谷間に雪が見えました。



湖の上流にはつり橋があり、対岸へ渡ることが出来ます。神社の脇に「製塩の碑」というのがありました。ここでは塩を採取していたそうです、山で塩を採取するのは珍しいですね。南アルプスを挟んでの反対側にある長野県の大鹿村も陸塩が採れることで知られています。



奈良田も秘境の温泉場、なんでも奈良時代に退位した孝謙天皇が病気治療のために逗留したときに「ここの地も奈良だ」と言ったのが由来だとか。それから近世までは隠し村のような存在だったようです。

南アルプス街道はこの先、登山の拠点となっている広河原、その先は南アルプス林道となりますが、すでに冬季規制で通行止め。（冬季以外でもマイカー規制です）

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