二階から下を眺めると、裏庭の柿木の芽が噴き出していた。
そして、その下で野良猫数匹が、餌を求めて泣いている。
彼らも冬の寒さに耐えて、ようやく春を迎えたわけだ。
人間たちも自然現象の一つであるから、木々や動物と一緒に春を迎
え、活動的になってくるようだ。
季節の変わり目になると、「人間も自然現象の一環として共に生きてい
る」のがよくわかるような気がする。
木々や猫たちは何の保護も受けないでも、勝手に季節・季節を乗り越
えてゆくのだ。
「えらいものである」
この時期になると、いつも自然現象に感心するのは自分だけだろう
か?
凛々しくなった外猫Ⅰ
「ようやく春になったぞ!ウキウキしてきたぞ!」
元気になった外猫Ⅱ
「僕はちょっと調子が悪いんだ」