決まった、この映画を観る❕

白石和彌監督「碁盤斬り」

吉田恵輔監督「Missig」

どちらも信頼できる。

金も時間も損させない監督。

とくに吉田監督は五十過ぎの擦れた男の感性にも揺さぶりかけてくるくらいの実力。

「Missig」の元ネタはあの事件だろう。が、あまり探らず先入観抜きで観た方がいい。

こういった忙しい時間を作ってでも足を運んだ方がいい大人のエンターテイメントは絶対に必要。

自分の部屋でスマフォで手軽にじゃダメなんだ。

車で外出、切符買って、コーラ買って、決まったシート、暗闇、ケータイ電源切って、自分を拘束して、スクリーンに集中する。

この、ドМ的プロセスを通して自分自身も映画体験を作り上げていってこそ。

大人が参加できるエンターテイメントが出来上がる。

ふるえて眠れ

それが普通だから。

ひとり、震えて夜をやりすごす。

温かい言葉もいらない。

毛布も要らない。

五月の冷たい風に打たれて。

それがあまりにも相応しすぎて。

華やかだけが人生じゃない。

喜びだけが幸福じゃない。

生みの苦しみの喜びがそこに。

苦しみよこんにちは。

悲しみよよろしくね。

自分に似合う言葉探しをあきらめないで。

その、ひこうき雲は

いつか、お別れが来ると。

そんな予感を孕ませ。

誰でもない、私とあなただけが分かっていた。

でも、一人だけなんてズルいよ。

私はこれからも続く。最終章ではないのに。

でも受け入れるよ。それしかないから。

涙は要らない。

ここでは見せない。

誰からもらったの。

優しさは、鮮明にいまでも。

それは、他の人らには分からない。

今は泣かない。

涙は見せない。

あなたはわたしを置いて行ってしまった。

だから私は歌うよ。今日も酒と涙を誤魔化して。

さよならはまだ。

まだだよ。

いま一番会いたくない人

それが一番会いたい人だよね？

心の準備も出来ていなくて。

コンディションも良くなくて。

でも、今会いたくて。

言葉にできないくらい。

切なくて、頭で考えた、言い訳ばかり。

でも、顔も思い出せないくらいになっているのに。

それでも、探し求めている。求めている。

言葉も出来ないのに。

ただ、泣くしか出来ないのに。

あなたに、逢えて本当に、良かった。

本当に。

翳りゆく部屋、そして。

そんなのことは、分かっている。

運命は抗えない。

そして、いつもいつも、それは心を残す。

こんなに、涼しくて

透きとおった、夜の中なのに。

あなたは、底へ落とすよ。

心地よいときは、いつも一瞬。

青春は、幻。

それは、記憶違いの時よりももっとたしか。

十代は、幻で終わって。

哀しい旋律と、一緒に。

終わってもらいたい。

じゃないと、人生は長すぎるから。あまりにも。