しょーきゅーし

怪しい妖しい尚休の、一寸気抜けの(含む危ない、過激)プレゼンツ&箴言?を

武士道と騎士道

2008年04月19日 16時42分08秒 | その他
 某ほにゃく犬ブログで、リヒトホーフェンの記事があって、それに触発されてしまいました。
 レッド・バロンですね。戦闘機乗りです。

 当時は、航空機が実用化されたばかりですから、新兵器のご多分に漏れず、使用法が確立されていなかった訳です。(ジェット機が実用化された時にも、同じ様な事がありましたね~。)

 プロイセン?ドイツ? 兎に角、貴族王族が存在していた訳です。
 当然、戦闘なり戦争にも、のんびりと言うか人道的というか、ある種の騎士道精神のようなものが、特に尤も最新の航空戦には、生きていたようです。(結構後の時代まで。)

 例えば、基本は一騎打ち。トーナメントの様な感じですかね。
 お互いに死力を尽くして巴戦。銃も撃ち続ければ弾が無くなります。すると、お互いの健闘を讃えながら敬礼や手を振って別れる。
 此処が武士道との違いで、矢尽き刀折れても命がけで、とはいかないスマートさがあったんですね~。
 ある時、敵のパイロットが身を乗り出して機銃を叩いている。
 「故障だな。」今なら是幸と襲い掛かる所でしょうが、射撃位置から追い越しながら敬礼して去って行ったとか。

 で、何ゆえ「赤男爵」なのか。
 愛機のフォッカーが赤かったからです。
 当時も、隠密性であるとか欺瞞効果など、考えない事は無かったようですが、其れは潔しとしない騎士道精神と、目立つ事によって自身の存在をアピール出来るということが大きかったようです。
 是は、戦国時代の旗指物と同じ効果をもたらしたようです。
 つまり、赤のフォッカーはエースちゅうのエースであるから出合ったら逃げた方がいい!と言うような事が拡がったようです。
 まあ、威嚇効果もあったわけです。

 が、最終的には、大空の騎士道は、ヤンキーの集団戦法に(寄って集って)潰された訳です。

 で、武士道については、当時の日本は連合国側であったため、駆逐艦戦隊が、遠く地中海方面にも進出しておりました。
 輸送船団の護衛任務でありましたが、当時からウンタシーボート?所謂Uボートの脅威はとんでもないもので、駆逐艦が潜望鏡を発見すると、魚雷よりも早く、輸送船を置き去りにホッポリ出して逃げ出したそうです。
 そんな中、輸送船団に一番信頼され歓迎されたのが、日本いや、大日本帝国海軍の駆逐艦戦隊でした。
 彼らは、武士道精神の塊の如く、海の狼を見つけては挑み、追い払い攻撃を掛け、先制攻撃されても、怯むことなく、標的となった船と魚雷の間に割り込み、我が身を盾として船団を守ったのです。