日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

サリドマイド(分子模型)

2008-10-06 | 分子模型図鑑

子供の頃にニュースなどで漏れ聞いて

恐怖心と共に記憶に残った物質名がある

私の世代だとそれは

チクロだったりカドミウムだったり・・・

今の子なら

ダイオキシンとかメタミドホスとかがそれに当たる

 

今回紹介する「サリドマイド」も

嫌悪と恐怖を伴って発せられる言葉だった

 

サリドマイド

Photo

もともとはてんかんの薬として開発されたが

睡眠薬としての使用が始まった

催奇性があることが分かった頃には

数千人の被害者が出ていた

 

なぜ突然サリドマイドの紹介をしているのかというと

サリドマイドの製造販売が再承認されたからだ

そんな危ない薬をなぜ再販売するのだろうか

それは

サリドマイドの必要な人がいるからだ

サリドマイドには血管の新生を阻害する働きがあるらしい

だから新生児の奇形をうむのだが

それが悪性新生物(がん)への血管を阻害することで

がんの進行を防ぐ効果があるらしい

がんだけではなく

ハンセン病や糖尿病やエイズにも

何らかの効果があるのではないかといわれている

 

「薬」というものと「毒」というものは同義である

サリドマイドに限らずどの薬も

安全で効果的な使い方を踏みはずさないようにしたいものだ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 竹節虫(ナナフシ) | トップ | マラソン大会練習 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

分子模型図鑑」カテゴリの最新記事