121～ 鰹～ ０９年５月７日放送分

新緑が美しい季節になりました
目に青葉　山ほととぎす　初鰹　
と言われるように春から初夏にかけて　鰹が黒潮に乗って北上し日本近海に近づきます。
味覚的には戻り鰹の方が脂がのって美味しいとされていますが、鰹を季節の初物として喜んで頂くのが、四季を大切にする日本人の感性の豊かさと思います

さて、鰹は日本人には一番と言って良いほど馴染みの深い魚ですね。お出汁をとるには鰹節が欠かせません　これはイノシン酸という旨味の成分が多く含まれるからです　鰹はマグロなどと同様に太平洋の荒波を高速で回遊するので体力も必要で　エネルギー源になるＡＴＰ＝アデノシン三リン酸を蓄えており　死ぬとこれがイノシン酸に変わります　他にも血液をさらさらにするEPAや脳を活性化すると言われるDHA　ビタミン群も豊富です
これらの　成分が最も多い場所が　皮の近くなので鰹はたたきにしして皮ごと食べるのが美味しく有効なのです
それでは　鰹のたたきを以下　ご紹介しましょう

【鰹のたたき】
①鰹は５枚におろし　皮に塩を薄くふり　皮を下にし金串を５本末広に打つ
②ガスコンロの五徳をはずし　出来るだけ火に近づけ表面のみバリバリ焼く
③余熱が入らないように　氷水にとりすばやく水気をふき取る
④薬味（にんにく　生姜　みょうが　大葉　玉葱）など好みの薬味と共に美しく盛る