会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 291

2014-03-28 22:39:13 | Weblog
会津八一 鹿鳴集・南京続唱(十四首)

 昭和3年10月十三首、昭和5年一首、計十四首。南京新唱(九十九首)、南京余唱(四十二首)に対する続唱である。
 故植田重雄早大教授は南京続唱についてこう記している。
 「昭和三年秋十月に、美術史研究のために奈良の諸寺を訪れ、十三首ほど生まれた。今までとはちがい学問考証に没頭し、歌は余滴のように詠まれている。・・・・以前の抒情的、パセティックな作品とちがい、一首一首が歌域(かいき)をひろめ、言葉が緊密な構造力をもっている。


会津八一 290

2014-03-28 00:33:35 | Weblog
某生の訃(ふ)をききて   解説
     
 くれ かねて いざよふ はる の むさしの の
           いづれ の そら に きみ を もとめむ  

         (暮れかねていざよふ春の武蔵野のいづれの空に君をもとめむ)