会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

辺見庸講演、再び大阪 2007・1・20(土) SURUME

2007-01-21 00:47:35 | Weblog
 昨年6月に続いて2度目、今回は阿倍野区民センターであった。削除した癌が転移しているらしいが、6月講演より顔色もよく、声にも力強さがあった。題は「個体と状況について」 状況とは憲法9条破棄へと向う右傾化し全体主義化する日本の現状であり、個体とは納得できないことには徹底して抗う個人のことを指す。
 沈黙の螺旋(マイノリティ・少数派がマジョリティ・多数派の数に押されて意見を言いにくくなり、そのためにますますマイノリティの存在が軽視され、最後は沈黙する現象)を紹介し、各人が単独者として、正しいことを主張する勇気を持ち、沈黙してはいけないと説く。もっともなことだが実行は難しいものだ。

「沈黙の螺旋理論---世論形成過程の社会心理学」 ノエル=ノイマン

 マイノリティ(少数派)が沈黙に至る沈黙の螺旋は4つの段階として説明される。

第一段階 権力者は注目されていなかった話題をアピールする。
第二段階 注目がされていなかった話題に反対は出ないため、これは正しいとされる。
第三段階 遅れてきた批判に対して、レッテル張りによる排除を行う。
第四段階 少数派となった批判勢力は、多数による圧力をうけ批判を行うことを放棄する。