初めて訪れたギャラリーはビルの6階、少々敷居が高い。元はオフィスと思われるビルに一室の壁に今回は、モノクロの写真が淡々と並ぶ。
森山大道、猪瀬 光、須田一政、田村彰英、石黒健治、細江英公といったビッグネームの作品が並ぶが、キャプションが一切ないため誰の作品か、観ながら作風から類推せざるを得ない。キャプションに惑わされず己の感性だけで観ろと言う厳しさか、見なくても判るだろうと言う傲慢か。
2023年8月25日 Akio Nagasawa Gallery Ginzaにて
初めて訪れたギャラリーはビルの6階、少々敷居が高い。元はオフィスと思われるビルに一室の壁に今回は、モノクロの写真が淡々と並ぶ。
森山大道、猪瀬 光、須田一政、田村彰英、石黒健治、細江英公といったビッグネームの作品が並ぶが、キャプションが一切ないため誰の作品か、観ながら作風から類推せざるを得ない。キャプションに惑わされず己の感性だけで観ろと言う厳しさか、見なくても判るだろうと言う傲慢か。
2023年8月25日 Akio Nagasawa Gallery Ginzaにて
父・佐野陽三氏が残した150本余りのフィルムから御令嬢・佐藤由利子氏がセレクトした、1950年代の東京や広島のスナップ展。そういう意味で本展は「佐藤由利子選・父佐野陽三のまなざし」と言ったタイトルの方がスッキリする。
大伸ばしにするとさすがに粗を感じる部分もあるが、それを上回る当時の雰囲気、市井の人々の飾り気ない表情。作者はカメラマンではないが、キヤノンにお勤めだったとのことで、ある程度の造詣があったと思われることが、構図やシャッターを切ったタイミングから伺える。
プロカメラマンの作品展ならボツになったであろう作品も、かえって時代の空気を感じさせてくれた気がした。
2023年8月25日 キヤノンギャラリー銀座にて