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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【写真展】大橋史明 「春風にのって、汽車は湿原をゆく」

2025-06-12 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 写真ギャラリー巡りは毎日のことではないため、同じ場所へ、同じ道を辿ってゆくことが多い。その山手線を有楽町で降りてギャラリーへ向かうルートを、最近変えた。出る改札口を変え、従来と回る順序を逆にしたのは、ギャラリーを回ってから都内さらに別の場所へ移動するよう日程を工夫し、交通費を節約しているから。

 釧路湿原を走るJR釧網本線、その中でも釧路湿原に沿って走る区間を中心に撮影された作品を展示。列車ばかりでなく沿線風景、利用者なども撮った、路線ルポ的な雰囲気がある。

 釧網本線なんて、もう長いこと乗っていない。気が付けば車両は「デクモ」H100形に変わっていた。どうせ優等列車の走っていない路線、18きっぷの期間に乗りに行こうかと、本展を見て思った。

 2025年5月30日 キヤノンギャラリー銀座にて

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【写真展】佐藤健寿 「U.F.O.」

2025-06-11 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 タイトルのU.F.O.とは「Unidentified Flying Object/未確認飛行物体」のことではない。作者の定義は「Unknown(未知のもの)/Forgotten(忘却したもの)/Overlooked(見過ごしたもの)」だそうだ。もちろん、未確認飛行物体を意識してのものだろう。

 一番古くて2005年だったか、この20年に作者が撮った静止画と動画を並べて(繋いで)展示(上映)しているのが本展。ううん、理解不能。

 個々のカットにキャプションはない。観てどこ(なに)を撮ったか、判るものも不明なものもある。多くは、その時々の作者の思いが含まれている。説明なしに、それらを知ることは困難だ。なので、20年間の作品を見せられても、観客が自身の20年を振り返ることはあるかもしれないが、作者の20年がどうであったかは解らない。作者は解って欲しいと思って作品をセレクトし、映像を繋いだのだろうか?それとも、観客に「きっかけ」を与えるために本展を開催したのだろうか。ちょっと悩みながら、品川を後に山手線に乗った。

 2025年5月30日 品川・キヤノンギャラリー Sにて

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【写真展】アジアの写真家たち モンゴル2025

2025-06-11 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 こちらは東京写真月間2025 国際展だ。そう言えば国単位でフォトグラファーを紹介しているんだっけ、そういう括りが良いのか判らないが。本展でフィーチャーされるのはモンゴルの方々、モンゴルを撮りに行くフォトグラファーは居ると思うが、モンゴルのフォトグラファーってちょっと想像つかないのは偏見なんだろう。本会場で展示されているのは、以下の諸氏の作品。うう、どれも長くて難しい。
 Jigmed Bayarmagni
 Erdenebulgan Battsengel
 Munkhchuluun Erdenedoo
 Amartuvshin Jargalsaikhan
 Baatarzorigt Purevkhuu

 作品を観てどこで撮ったか想像することは可能かもしれないが、どこの国のフォトグラファーの作品であるかを見極めるのは難しい。そして、そんなことする意味はないように思う。例えば戦争や騒乱をその国の人が撮れば、少しは意味を持つのかもしれないが、たぶん報道写真やドキュメンタリーに限られるんじゃなかろうか。本展で展示されていた作品は、モンゴルの雄大な景色や、民族衣装を来た人々など、「わかりやすい」写真が多かったように思う。

 ロシアがあんな状態なんで、計画していた中国~モンゴル~ロシアと通り抜ける鉄道旅行の実現は難しいかもしれない。それならば、今月成田から直行便を運航し始めたユナイテッド航空でも使ってスパッと行っちゃおうか、思い始めている今日この頃。

 2025年5月30日 品川・キヤノンオープンギャラリー2にて

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【写真展】髙村 達 「Re Flowers」

2025-06-10 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 今日は夕方から大宮へ出かける前に、久しぶりに写真ギャラリー巡りをすることにした。梅雨入り前の悪天候で移動が鬱陶しいが、久々の都内なのでしっかり観て回ろう。品川→銀座→新宿といつものギャラリーを総攫えした後に、湘南新宿ラインに乗るとしよう。

 東京写真月間2025 国内企画展と銘打たれたのを見て、ああもう6月かと思った。都内あちこちのギャラリーで開催されるので、全部を見て回ろうとすると大変。

 ほぼモノトーンに見える背景に、元のサイズは違うだろうに作品では似たようなサイズに撮られた、そこだけ色づいたドライフラワー。本展の作品は凝った作りになっている。まずドライフラワーを作り、並行してバックにする金属板の加工(傷つけ、エージング)を行う。それで撮影、さらに色調の調整、最後にプリント。確かにできあがったものは写真だが、そこに至る過程は工芸品のよう。そうした「制作」の過程を在廊していた作者から伺い、作品への情熱を知ることができた。背景を知っていることで作品の評価が変わるって良いことなのだろうか?

 2025年5月30日 品川・キヤノンオープンギャラリー1にて

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【本】橋賀秀紀著「世界一周航空券バイブル 海外旅行のプロ HIS世界一周旅行デスクに聞いた!」 (イカロス出版)

2025-06-06 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 羊頭狗肉、と言うより釣った魚にエサをくれない。紅三四郎。

 何のことかと言えば、JALのマイレージ特典航空券である。会員勧誘時には夢を見させるが、いざマイルが貯まっても肝心の予約が取れないのだ。取れないのはJALではなく、提携しているワンワールド各社の国際線ビジネスクラスだが。Covid-19渦はどこへ、いまや空前とも言える世界中の民族大移動。それがエコノミークラスだけでなくビジネスクラスもだから、景気回復が進まず物価のみ上がってゆく日本とは大違いである。

 国際線ビジネスクラスの特典航空券が取れないのであれば、有償航空券で乗るしかない(乗らないと言う選択肢は、無いものとする)。だが当たり前ながら、ビジネスクラスは高い。特にメジャーエアラインのは、無職定収なしが乗って良いレベルではない。そこで、少しでも安く乗る知識を得られないかと、本書を購入した。なんて長い前置きなんだ。ここで安いと言うのは絶対的金額でもあり、いかに多く長く乗れるかと言うマイルもしくは時間単価的な、相対的な金額でもある。自分はどちらかと言えば、後者を追求したい。

 2023年に、2回に分けてワンワールド世界一周航空券を利用した。そのとき結構勉強したので、基礎的知識はあると思っている。それから2年、ルールは変わっているのか、当時知らなかったルールはないか、飛ぶルートのヒントはないか。そうした観点で読んだ。結果、これまで数冊読んだ世界一周航空券本のなかではベストだと思った。ルールの解説も詳しいし(米国や豪州の大陸内横断の制限など)、JALの新マイレージ制度(LSP)を基にした「どっちを選ぶ」解説もタイムリー。実際の利用者へのヒヤリングの章はもう少し整理が欲しかったか。もし興味ある方は、過去の類似書は一切読まず、本書だけしっかり読めば良い。

 本書を買ったと言うことは、また世界一周を狙っていると言うことだ。今年はもう、12月まで渡航の予定が入っている。飛ぶとすれば来年以降、たぶん65歳で年金受給を開始すると思うので、その記念でも良いな。

 2025年5月28日 自宅にて読了

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【本】櫻井雅英著 「マイレージの超達人(JAL編・2025-2026年版)」(スタートナウ)

2025-05-23 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 本書の旧版は2007、2008年に読書記録があるけれど、その後の版はずっと読んでいなかったのだろうか?まあいいや。昨年大幅に制度の変わったJALのマイレージ制度、知識のおさらいのために買って読んだ。

 変わったのは制度だけでなく、自分の利用スタイルも。地方空港の出入国印コレクションをしている間(たぶん来年まで)は、韓国、台湾、香港あたりはJALに乗らない。当然マイルもLSP(昨年から始まった、生涯利用ポイント)も増えるペースは鈍化する。それでもまだ、JALに乗り続けるのか。

 幸か不幸か、本書を読んで新たに知ったり誤認に気付いたりしたことはなかった。本代は無駄な出費でなく、チェックのための保険的費用と考えよう。読後は図書館に寄贈した。引っ越し先の図書館でも、綺麗で新しい本なら間違いなく受け取ってくれることが判った。

 2025年5月19日 自宅にて読了

 

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【映画】私の親愛なるフーバオ [字幕]

2025-05-13 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 パンダと飼育係との交流を描いた作品。韓国映画だが珍しく、硬派なドラマではない。時期的に、返還が決定し特に観光業関係者には大ショックの和歌山県白浜町・アドベンチャーワールドでの記録かと思ったら違った。

 国は違えど、飼育員がパンダに注ぐ愛情に違いはない。韓国で出産されたフーバオだけに、予定されていたとは言え別れは辛かろう。ワシントン条約で返還ルールも定められていたとは、初めて知った。

 飼育員のリーダーは、フーバオを中国へ送り出す直前に母親を亡くし、葬儀もそこそこに中国へ付き添う。やらせではない。母と、愛情を注いだフーバオと連日の別れとは偶然とはいえ厳し過ぎる。他の飼育員も、まだ残ったパンダがいるとは言え悲しみを堪えるのに必死の様子は無理もない。

 救いなのは、フーバオが送り返された先の中国繁殖基地で元気に過ごしていること、そして送り出した飼育員のリーダーが単なる飼育員だけでなく新たな啓発活動に取り組み始めたこと。さらに、フーバーの兄弟となる双子パンダが順調に育ち公開を迎えたこと。

 きっと白浜でも、同じように飼育員や来場者が別れに涙することだろう。本作と異なり、白浜は4頭すべてが返還、新たにパンダがやってくる可能性は薄いらしい。寂しさもひとしおであろうことは想像に難くない。死別でないことだけが救いか。

 そのルックスや仕草からか、他の動物より遥かに人気のパンダ。本作で、飼育員も来場者からも、本当にかわいがられている様子が伝わってきた。

 2025年4月30日 川崎・チネチッタにて

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【写真展】佐藤岳彦  「浮遊する蛇」

2025-05-08 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 蛇だらけ、と言うわけではないが、蛇をモチーフにした写真展と言うのは珍しく、それだけに作者は曲者なのか拘りの人なのかと構えてしまう。そもそも浮遊する蛇って何なんだ。

 暗いバックに被写体だけをしっかり撮ったと感じる作品が多く、カメラを構え集中している作者の姿が思い浮かぶ。被写体のチョイスや作図はあまり好みではなかったけれど、この拘りや集中度は凄いなと感心した。

 いつもはオリンパス→ニコンとギャラリーのハシゴをするのだけど、今日は日曜日でニコンサロンは休業。オリンパスギャラリーだけ見てライブ会場の四谷三丁目に向かった。 

 2025年4月20日 新宿・OM SYSTEM GALLERYにて

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【写真展】生井沢清  「サ神巡礼」

2025-05-08 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 第16回 FOCUS展すなわち、プロが選んだ有能なアマチュアの作品展とのこと。

 壁に掛けられた作品は、中央の一枚(写真)を除けばあまり大きくなく、数も20に満たない。だが一点一点どれも見応えあり、時間をかけてしまった。そうしたら、傍らにいた(気付かなかった)作者に話しかけられ、色々とお話しして更に時間を費やしてしまう。楽しいひととき。このギャラリーではメインの展示場ではないせいか、一瞥して通り過ぎる人ばかりのなか珍しい観覧者だったようだ。

 真四角な作品は通常サイズの作品をカットしたものだそうで、その余地があったこととカット具合の見事さに感心。そこから個々の作品の撮影コンディションや構図、さらには全体のレイアウトまで話が及び、奥深いことを教えて頂きとても勉強になるひとときだった。20年近くに渡り撮り貯めてきた作品から選別された本展、さらに新たな傑作が加わりますように。

 ちなみにタイトルの意味は…「サクラを一音一語にすると「サ」+「クラ」に和語解析されます。その語源を紐解くと「サ」は「サガミ(田神)」の「サ」であり穀霊という意があり、「クラ」は神が憑りつく場所の意である「クラ(座)」と言われています。つまり「サクラ」は穀霊が鎮座する「台座」のことを指しているのです。毎年、春になると「サ神様」が「サト(里)」に降りてきて田の神・稲霊となり、「サクラ」が咲くときは、「サ神様」が降臨した証となるのだそうです。」(本展案内ページより)

 2025年4月20日 新宿・OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて

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【写真展】キヤノンバードブランチプロジェクト企画展 「きっと鳥が好きになる」

2025-05-02 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 野鳥の写真が中心なのだけど、単に鳥の写真を並べただけではなく企業としての野鳥保護活動の紹介ビデオ、野鳥観察グッズの展示などもあり楽しい。マニアックな展示ではなく、身近な鳥を展示の最初に持ってきており、自分のようなシロートにも取っ付き易くありがたかった。

 引っ越した先の敷地内には高さ数mの木があり、窓のすぐ脇。今でも時おり鳥の影が見えることがある。会場に展示されていた巣箱を見て、自分も巣箱を掛け、窓ガラス越しに定点カメラで動画撮影を…などと空想してしまった。あと、旅行にも持って行けるコンパクトな双眼鏡が欲しいな。

 2025年4月19日 品川・キヤノンギャラリー Sにて

 

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