『尖筆とエクリチュール』の原題は「エプロン」だが、それは或る先の尖ったものを意味する。たとえば船首、鳥の嘴、島の突端、弓矢などだが(それはまた痕跡、航跡、徴候、目印をも意味する)、おそらく横尾忠則の描く「Y字路」も何かの「エプロン」であろう。古谷利裕が「Y字路」について「異なる空間の同時共存を感じさせる」と書いたように、誰もがY字に別れた道路のその意味について考えようとする(たとえば「運命の分かれ道」云々)。しかしこのシリーズの本当の主題は、そのY字路の中央からこちらに迫り来る船首のごとき「エプロン」である。私はリンチの映画に「エプロン」を発見し、続いて横尾忠則の絵画にもそれを確認した。先の[
図3―2]から説明すれば(携帯電話から送信したので図が縮小されてしまったが)、つまりエスのポイントから「雨傘(エプロン)」の中心を正面から見据えているというわけである(図式的にY字になっている)。何か理解が雑な気もするが、とりあえず大体分かればいい。詳しい分析はこれからだ。
図3―2]から説明すれば(携帯電話から送信したので図が縮小されてしまったが)、つまりエスのポイントから「雨傘(エプロン)」の中心を正面から見据えているというわけである(図式的にY字になっている)。何か理解が雑な気もするが、とりあえず大体分かればいい。詳しい分析はこれからだ。