SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

養老天命反転地24

2009年01月29日 | Weblog
「もしもある日、単一の同じ概念で、これらの和解しがたい二つの概念、出来事とマシンを一緒に考えることができるとすれば、新しい論理を作り出せるだけでなく(あえて<だけでなく>と強調しておきます)、これまでに未聞の概念的な形式を作りだすことになるのは、絶対に確実なことです。実際には現在の可能性の地平と背景においては、この新しい形式は、怪物にも似た姿をとることになるでしょう。しかし怪物に<似る>ことなど、そもそもできるものなのでしょうか。いえ、できません。類似性と怪物性はたがいに排除しあう概念だからです。ですからこの表現を修正すべきでしょう。出来事―マシンの新しい姿は、もはや<姿>とは言えないものになるでしょう」(ジャック・デリダ著『パピエ・マシン』上巻60ページより抜粋)

 極限で似るものの家......どう見たって「棲むことのできない怪物の棲み家」だろ。誰だってこんな家に住みたくないが、しかしジャックによれば「わたしたち」とは、この棲むことのできない怪物の棲み家のうちにすでに気遣いとともに存在している人々のことらしいのである。いよいよ謎の迷宮入りだ。