SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ケンブリッジのクレイジー・ダイアモンド

2009年01月08日 | Weblog


「長い間、誰だか分からなかった。きっと他の人もね」(ロジャー・ウォーターズ)。「まったく分からなかった。ひげも頭も剃って丸々太っていた」(デヴィッド・ギルモア )。「目は、まだ彼の目だった。でもそれ以外は、何もかも変わっていた」(ニック・メイスン)。「涙が出て信じられなかった」(リチャード・ライト)。

 茂木健一郎はケンブリッジで、この人物を見かけたことはなかったろうか。この普通に山下清状態で歩いている人物と、街路ですれ違ったりしなかったろうか。ケンブリッジの並み居る変人のなかでも、とびっきりの変人で知られたアーティスト。その昔、いまの茂木健一郎そっくりの「鳥の巣」頭で鳴らしたロック・スター。その後のシド・バレットの姿だ。パパラッチのカメラを見るその変わらない目には、何かの静かな苦悩が浮かんでいるようにも見える。