SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ジミ・ヘンドリックスの巻き

2008年05月27日 | Weblog


「巻いた人達」シリーズの第1回はジミ・ヘンドリックスである。ジミはエレクトリック・ギターをシルコンフエシオン(割礼告白)の装置として使用できた唯一のギタリストである。左利き(だったとされる)ジミが右利き用のギターを逆さまにして使っていたのも、ときには歯で弾いたり火をつけて壊してしまったのもおよそギミックではなく、すべてはサイケデリックな渦巻き(幽霊の声)に導かれてのことであった。フェンダーのストラトキャスターやマーシャルのアンプ、そして様々なサウンド・エフェクトのペダルを使わないナイーヴな演奏家は、シルコンフエシオン(割礼告白)を始めることはできない。「機械ばかり使っていると言われるが、ステージ上で起きていることは機械がやったのではない。僕がやっているんだ」と言っていたジミには、しかし渦巻きから響く幽霊の声が聞こえていたのだ。と、言われてみればそんなふうに思えてこないか?