SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

養老天命反転地13

2008年05月04日 | Weblog
 いくらなんでも「記憶が無い」というのは言い過ぎだろう。ましてや「テッド・チャン」というのはやり過ぎだろう。だがしかし、この事件についてさらに調査してみたところ、ある興味深い事実が出てきたのである。荒川修作の年譜を作成した詩人の岡田隆彦氏は、その後すぐ、例の間違いに気付かぬまま1997年に他界しているのである。ゆえに、すでに故人となった岡田氏に対して、誤記の訂正を求めることは出来ない。年譜は訂正されても、岡田氏本人にそれを伝えることは絶対に出来ないのである。「死」とは何より、この訂正不可能性のことだろう。だが「死」に抗する荒川は、もしかして岡田氏が間違えたとおりに生き直そうとすることで、その訂正不可能性の反覆を目論んだのではないか? (a suivre)