大分間が空きましたが、胸郭出口症候群の後編です。
この病気は骨や筋肉で神経と血管がはさまれて症状が起きることを説明しました。
ですから治療法は下記のようになります。
5)治療
5-1. 症状を悪化させる動作を避ける
5-2. 消炎鎮痛薬
5-3. ブロックなどの注射
5-4. 手術
まず5-1です。
避けるべき動作は
重い物をもつ(重い手提げ、肩掛けバッグ、リュックサックなど)
姿勢(仰向け、うつぶせ)
長時間のスポーツ自転車など
長時間のコンピュータ作業
これ以外の手がしびれる姿勢
自分の経験からは、とにかく症状が起きるようなことをすると、数日間具合が悪いことがあります。ですからできるだけ避けることです。
行うべき筋力トレーニング・運動
腕立て伏せ
壁面を押すトレーニング
肩を挙上するトレーニング
スイミング
肩をすくめるような運動を毎日行うとずいぶん良くなります。薬に走るよりもなるべく運動療法を取り入れて頑張ることが大事だと思います。
5-2. 消炎鎮痛薬
鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレン、ロルカムなど)
痛みはひどい時には内服薬が有効です。
筋弛緩剤(テルネリン、ミオナールなど)
しびれ、痛みが強い時には有効です。ただし眠気やのどの渇きが出ることがあります。
5-3. 神経ブロック
痛みがひどい時にはこの方法で楽になることがあります。ただし治療を受ける場合にはペインクリニック等の専門医に行ってもらう必要があります。
5-4. 手術
この方法を行わなければならないことはかなり稀です。
症状がひどく、以上の方法でも改善が得られず、日常生活の障害になる場合にだけ適応になります。
a) 斜角筋切断術
従来、胸郭出口症候群の代表的手術としてこの方法が行われてきました。
手術は小さな傷で行うことができますが有効性に劣ることが報告され、最近はあまり行われません。
b) 第一肋骨切断術
腋窩からのアプローチで行う方法と鎖骨の上からのアプローチで行う方法があります。
第一肋骨の切除に加え、斜角筋の付け根も切除することで根治性が向上するとの報告があります。
c) 頚肋切除術
先天的に「頚肋」というくびの骨の異常がある場合に行われることがあります。
「頚肋」はレントゲン撮影にて容易に判明します。
この病気に対する手術は急いで行う必要はありませんし、一般的には手術以外の治療法でほとんどの方が良くなります。もし手術を勧められてもしばらく様子を見るか、セカンドオピニオンを受けられることをお勧めします。
以上、胸郭出口症候群の治療について一通り説明しました。
要は、痛みやしびれる姿勢を避けることが一番。
症状のひどい場合には薬を継続しながらトレーニング等を行う。
これらで直らない、余程ひどい場合にだけ手術を考える。
ということです。自身の経験を踏まえて紹介しました。
胸郭出口症候群の患者さん達、参考にしてください。
この病気は骨や筋肉で神経と血管がはさまれて症状が起きることを説明しました。
ですから治療法は下記のようになります。
5)治療
5-1. 症状を悪化させる動作を避ける
5-2. 消炎鎮痛薬
5-3. ブロックなどの注射
5-4. 手術
まず5-1です。
避けるべき動作は
重い物をもつ(重い手提げ、肩掛けバッグ、リュックサックなど)
姿勢(仰向け、うつぶせ)
長時間のスポーツ自転車など
長時間のコンピュータ作業
これ以外の手がしびれる姿勢
自分の経験からは、とにかく症状が起きるようなことをすると、数日間具合が悪いことがあります。ですからできるだけ避けることです。
行うべき筋力トレーニング・運動
腕立て伏せ
壁面を押すトレーニング
肩を挙上するトレーニング
スイミング
肩をすくめるような運動を毎日行うとずいぶん良くなります。薬に走るよりもなるべく運動療法を取り入れて頑張ることが大事だと思います。
5-2. 消炎鎮痛薬
鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレン、ロルカムなど)
痛みはひどい時には内服薬が有効です。
筋弛緩剤(テルネリン、ミオナールなど)
しびれ、痛みが強い時には有効です。ただし眠気やのどの渇きが出ることがあります。
5-3. 神経ブロック
痛みがひどい時にはこの方法で楽になることがあります。ただし治療を受ける場合にはペインクリニック等の専門医に行ってもらう必要があります。
5-4. 手術
この方法を行わなければならないことはかなり稀です。
症状がひどく、以上の方法でも改善が得られず、日常生活の障害になる場合にだけ適応になります。
a) 斜角筋切断術
従来、胸郭出口症候群の代表的手術としてこの方法が行われてきました。
手術は小さな傷で行うことができますが有効性に劣ることが報告され、最近はあまり行われません。
b) 第一肋骨切断術
腋窩からのアプローチで行う方法と鎖骨の上からのアプローチで行う方法があります。
第一肋骨の切除に加え、斜角筋の付け根も切除することで根治性が向上するとの報告があります。
c) 頚肋切除術
先天的に「頚肋」というくびの骨の異常がある場合に行われることがあります。
「頚肋」はレントゲン撮影にて容易に判明します。
この病気に対する手術は急いで行う必要はありませんし、一般的には手術以外の治療法でほとんどの方が良くなります。もし手術を勧められてもしばらく様子を見るか、セカンドオピニオンを受けられることをお勧めします。
以上、胸郭出口症候群の治療について一通り説明しました。
要は、痛みやしびれる姿勢を避けることが一番。
症状のひどい場合には薬を継続しながらトレーニング等を行う。
これらで直らない、余程ひどい場合にだけ手術を考える。
ということです。自身の経験を踏まえて紹介しました。
胸郭出口症候群の患者さん達、参考にしてください。
私は岐阜市内の病院脳外に勤務している看護師です
胸郭出口症候群 治療 で検索していてこちらのブログにたどり着きました。
昨夜 VAG TOS SCT などもいろいろ調べておりました。
岐阜市内のDrブログということで驚きました。
またおじゃまさせていただきます(。◠‿◠。)ノ゛
私は、交通事故で胸郭出口症候群と診断を受け色々と調べているうちに先生のブログに出会いました。交通事故を含め事故で胸郭出口症候群になり困っている方が多いことが判明しています。
脳神経外科の先生がご自分の経験をもとに、患者を診察し、胸郭出口症候群の学術的発表を行ていただけるとありがたいです。胸郭出口症候群を正確に診断したことのない医師が多すぎると思います。
自己診断ですが、首、肩、背中(肩甲骨付近)などの右側だけに張りと押すと痛みを感じるなどが主な症状です。
昨年の12月初めから今年の3月まで駅から仕事場まで約50分程歩いていました。その際、荷物をバックパックに入れて担いでいました。
3月になり、上記の部位に痛みが特に出るようになり、6月の今では寝ているときに右腕に浮腫みが出るほどです。
強い痛みはないのですが特に背中と右胸の上部付近の張りというか鈍痛があります。
腕を動かすことには全く痛みもなく問題はないのですが、特にパソコンを操作しているとき等の時に上記の部位にだけ症状が出ます。
最近インターネットで調べた結果、この症状は胸郭出口症候群ではないかと自己診断をしております。
中川卓爾さんの本でストレッチをやってみましたが思うようには改善されませんでした。
痛くて、指示通り体を動かせないのです。
痛みを我慢してストレッチを継続すべきなのでしょうか。
治療をしたいのですが、近くに胸郭出口症候群の専門の医師がいません。
何か良い方法はないでしょうか。
タイトルの病気は顎の前方のズレにより猫背ぎみになり鎖骨や胸郭が前方に出っ張って神経や血管を圧迫してしまうのだそうです、いわば二次症状だと思いますが。
顎関節症は筋肉を鍛えれば和らぐという情報を鵜呑みにして咬合治療が手付かずな状態でアンバランスなトレーニングをしてしまったことなどが悪化要因かなと思いました。
因みに自分の場合は神経ブロック注射は効果ありませんでした、薬を服用してバランスのとれた運動をするしかないかなと思ってます。手術も実施している先生や機関も少なそうですね。