おまけで。
今回の件では、今治市は被害者のはずなんですが、今治市の行政機関自体が腐っていて、まるっきり利用したとしか思えないわけですね。
やっていることはオリンパスと似た感じです。
オリンパスは巨額損失を「飛ばし」で隠していたのが、(おそらくは)監査法人の担当者の変更でばれそうになったので、会社買収にかこつけてそこにやたらとカネを使ったように見せかけて誤魔化そうとしたら外国人の社長に「カネの使い方がおかしいぞ」と指摘されて表面化と。
この会社買収の件が今治の加計学園と同じ感じでしょうか。
愛媛県に『今治市土地開発公社』というのがありまして、名前の通りの法人です。
ここが所有していたのが加計学園獣医学部の敷地になった土地ですね。
この法人は、この土地を持っていましたが多額の負債も抱えていまして、当然負債は減らしたいわけですすね、出来れば。まあ、こういうところにいる人はそんなに本気で経営する気があるのかどうかわかりませんが。
そこに加計学園の話。
ちょうどいい土地だと思ったんですかね。
街中からは離れていて、高価な土地ではないです。
前にもリンクしましたがこのあたりの土地の当時の路線価図。
職員の記憶の範囲
真ん中に太い道路があってその上下が対象の土地ですが、数字がないんですよ。つまりそれだけ安いと。
図の右上に、路線価が書かれた部分があって、20Eから32Eなどの数字が並んでますが、1平米2万から3.2万ぐらいの路線価と。
このあたりはちゃんと整備された住宅地で、だから路線価もあるんですね。
大学が建てられた部分は丘の上で人里離れた場所。
当然かなり安いでしょう。
それが、36憶7500万円と言うことになってましたね。
面積16.8haで、ニュースでは今治市はこれを無償譲渡したと。
どういうことかというと、36憶7500万円という金額は、今治市が『今治市土地開発公社』に払った金額なんですね。
これがまず不当に高いとしか思えないわけです。
森友で有名になった近畿財務局の土地売買金額と路線価を比べると、更地に関してはだいたい隣接した道路の路線価の1.1~1.5倍で売られています。
森友以外は全てそうです。(森友だけはその10分の1)
今治のこの土地は値段がつかない安さなんでうよね。
離れた住宅地で2万から3.2万ですから、売却されたこの辺りは1万あるかどうかじゃないですかね。
でも、平米2.1875万で公社から今治市に売られているんです。
そしてそれを無償譲渡したと。
ちょっと意味がわかりませんね。
今治市は36憶7500万円を丸損なわけです。
今治市土地開発公社は債務がなくなって、加計学園はもちろんカネを払わずに土地を取得。
さらに市と県から補助金が出ると。まあ、県からは待ったがかかったような形になっていますが。
今治市とオリンパスは似てますよね。
土地の話だけでまとめますと
債務を抱えた「今治市土地開発公社」保有の、おそらくはせいぜい10数億低度の価値の土地を、今治市が36.75憶で購入。
これをただで加計学園にくれてやったと。
今治市が大損して今治市土地開発公社と加計学園が儲けましたと。
今治市民はそれでいいんですかね。
こういうおカネの使い方って実に日本的ですね。
市民のために使えばいいのに。そうすれば経済もよくなるんですけどね。
もしも将来今治市が「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」の「財政健全化団体」あるいは夕張市のような「財政再生団体」の対象になった場合、やはり「信じる」という言葉で被害者ぶっておけば責任を少しでも免れることになるんですかね。
ゾルターン・コチシュ。
いつもモーツァルトのP協23番(第3楽章)ばかりなので違う曲も。
Rachmaninoff-Kocsis - Vocalise
ラフマニノフのヴォカリース、コチシュ編曲。
これいいね。
指揮もやってます。ハンガリー国立フィルの音楽監督。
Beethoven - Symphony No. 7
はじめの方、速いね。


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