白馬岳~日本海の親不知までのルートは長大だ。
さわがに山岳会の小野健さんらが親不知から朝日岳まで栂海新道27kmのルートを開拓した。これにより白馬岳から日本海までの縦走が可能になった。
小野健さんは工学博士、デンカ(株)(旧社名:電気化学工業株式会社)青海工場の技師だった。デンカは1915年(大正4年)設立で伝統がある著名な企業で、デンカの青海工場は自前の水力発電所を持っている。
以前にボクが企業にいたころ、企業グループの部課長クラスの業際研究会でデンカの人も参加し、世界や日本の水問題の調査研究を実施したことがある。
現在、栂海新道は栂海山荘からサワガニ山の間が崩壊により通行不能のようだ。再開しても水場ほとんどなし、自転車からモーターバイクへの切替えを図っているという弱気なボクに、水と食糧を背負って2泊3日程度の体力が残っているか。
はるか昔の学生時代に、神戸から大阪経由で夜行列車に乗り、どういう訳かボクは妹と一緒に白馬岳の雪渓を登り、白馬岳から蓮華温泉まで下ったことを思い出した。