東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

風の丘から世界遺産の町へ

2010-09-28 | Weblog
 昨日は国際会議で2件発表した。場所はポルトガルの世界遺産の町、ギマランイシュにて20分を連続して2件、合計40分発表した。のどが渇いたのでテーブルの水をグラス一杯ごくりと飲んだ。いつもどおり少し焦った。
 発表したテーマは最近の概念や実験に評価を加えたものです。

 ★ The solar biomass hybrid generation system by using thermoelectric module and its future utilization concept
 ★ Possibility of maximum thermal efficiency in solar tracking system utilizing thermoelectric converter

まず発表は終了。皆さんのご協力の賜物です。感謝します。

 ところでフランクフルトはヨーロッパのハブ空港の一つで、EUあたりに出張中の親戚にでも出合いがしらで見掛けるかな、と考えていたところ、思いもかけず、何と2週間ほど前に泉ヶ岳で教えて頂いたパラグライダーのインストラクターとフランクフルトの乗り継ぎの場所でバッタリと出会った。伺うとオーストリアで世界選手権があるのでインスブルックに行くという。私達の先生は日本選手権のチャンピオンで日本代表として世界中に行っており、着地を正確に何センチ以内というアキュラシーが得意だそうだ。何の世界でも一流の人の雰囲気はなかなかいいですね。「インスブルックですか、いいですね・・・」、出会うかなと思っていた親戚の彼は若いころインスブルックに留学していたので、奇縁ですねということになった。

 世界遺産の町での国際会議で、カーボンナノチューブ(CNT)の複合材を発表された先生とのお話で、私の身内もCNTをやっているはずですがと話したところ「エーあの人・・・」ということでよくご存知でした。そこで彼は有名人に違いないとボクは妙に納得した次第です。

 ★ 屈強の 城壁越ゆる 影長し

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風を待つ

2010-09-11 | Weblog


 風向きが変わるのを待っていた。ずっと西から北の方向、つまり山の上の方から吹いてきている。待ちきれず一人が機体を立ち上げ風を受け飛び出したが、無理そうだ。

 そこで山上で臨時の講義となった。今日はピッチングとローリングがテーマだった。トルコにて開催される大会に日本代表としてこれから出場する方が飛び入りで解説をする。説明は具体的で経験に基づく話なので解りやすい。やはり一流の人の話は理屈抜きで直接、体に浸み込んでくる。

 インストラクターになるには、経験や原理を言葉で生徒に説明しなければならない。言葉というのは人によって受け取り方が違う。理解していないとなれば違う言葉で説明する。納得の仕方は個人によって違う。何回か繰返す。それでも誤解や行き違いがある。反応を見ながら説明する。それが生きた人間が生きた人間に話をするということだ。講義と同じなのだと妙に納得した次第です。

 ボクはいま青春、風の向きが変わるのを待っているのだ。

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植物工場見学

2010-09-08 | Weblog
 昨日は2年生の学外実習で、学生10数名と一緒に岩手県住田町の住田野菜工房を見学した。大学院学生さんのご紹介だ。この植物工場は野菜生産販売の専門会社である九州屋の経営によるもので、新しいビジネスとして着目されている。九州屋グループは八王子に本社があり青果店として全国No.1といえるほどデパートや大型店に数多く店舗を構えているおしゃれな八百屋のようです。

 仙台からバスで片道3時間をかけて岩手県住田町行った。植物工場には完全人工光型と太陽光・人工光併用型の2種類があり、住田野菜工房は完全人工光型である。全身シャワー洗浄など無菌状態のクリーンルーム並みの植物生産管理をする。農薬を一切使わず、従ってそのまま食事に提供できる。この植物工場をご案内頂いた顧問の阿倍さんはお元気そのもので、話にも一気に引き込まれた。見学では大変お世話になり有難うございました。お話は具体的でかつ示唆に富んでいた。クリーンな種、ロット管理、味や触感の管理と工夫、水温や水耕用肥料の制御、360株の棚が156枚、ロメインレタス、グリーンリーフ、ケール、フリルアイス、春菊、ルッコラなど7種類の完全制御型水耕栽培野菜をピュアベジタブル「ピュアベジ」の名称で販売を始めている。施設の特徴として、環境の側面からは省エネルギーはコストに直接関連することから当然重視しており、反射板の併用により蛍光灯を半減できること、LED利用は試験研究を既に開始している。

 最も気になったのは岩手県の山間地で採算が取れ競争力の源泉は何かということだった。建屋は既存の施設を利用、輸送コストは現在8%だが5%まで削減可能とのこと、ということは全国のあらゆる地域で生産可能ということになる。施設冷却が決め手なので北の地にも適する。重要なのは全体を見通して計画実施できる有能な責任者がいること、当然のことながら消費に繋がる販売網が確保できることがある。

 今回一緒に訪問した2年生は質問を数多く積極的に行い、その内容も的確で見違えるほどたくましく立派になっており、学生の成長ぶりに小生も驚き嬉しくなった次第です。以上、見学のご報告まで。

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温室効果ガス CO2などを 80% 削減する方法

2010-09-04 | Weblog

 時間がないので結論だけ述べる。

 基本はエネルギー貯蔵と熱効率の向上。エネルギー貯蔵には電力と熱エネルギーを含む。熱効率の向上は70 ~ 80% をめざす。現在では60%近くのシステムが出始めた。再生可能エネルギーを中心にエネルギー貯蔵を組み合せ、原子力が補完するシステムを完成させること。

 日本でのスマートグリッドの最適解は電気自動車の電池を家庭のエネルギー源とすること。高断熱の給湯槽を設置すること。ハイブリッド化はどの局面でも必要。電池システムに不可欠なレアアースについては先週、岡田外務大臣が北京に出かけたが中国のガードは固くなってきた。日本の科学者はリチウムイオン電池の高効率化と高信頼性を得ることに加え、代替する電池システムの開発にも注力する必要がある。研究開発が国際貢献にも繋がる。
 
 まずは蓄電材料など材料確保とそのセキュリティがボトルネックになるため、急いで分析し、現実のエネルギー戦略に反映させる必要がある。

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