一本橋を見ると体が固まった
一本橋は最後の異境だ
一本橋、道路の白線を見るとバイクで通りたくなる。
条件反射なのだ。
一本橋のサイズは幅30cm長さ15m高さ5cm
普通二輪は7秒以上、大型二輪は10秒以上の時間をかけて脱輪せずにゆっくりと通過する必要がある。
小型船舶の免許は震災の直前に取得した。震災後に船を買うというとすこぶる評判が悪い。そこで海から陸に転進することにした。
普通免許の高齢者講習は自動車学校で実施される。免許返納を考えている人もいる。こんな話を聞くと直ぐに反抗心が起きる。給付金が支給され、消費して世の中を回すように推奨されていた。直ちに自動車学校に申し込み自動二輪の教習を受け始めた。こういうのをナントカの冷や水と言うのだろう。
ところが一本橋を何度試みても脱輪する。一本橋から落ちてしまう。トラウマになった。華麗(加齢)で平衡感覚が無くなったのか。こんなに運動神経が良くないのかと自己嫌悪に陥った。
少し受講する日程の間隔をあけた。原付バイクで練習した。2輪は回転することで自立する。牽引力、トラクションがあると倒れない。ハンドルを倒れる方向に切ると持ち直す。ハンドルを左右に小刻みに切ると直進する。エンジンを吹かして同時にブレーキを効かせ続けると転倒しない。こんな簡単なことをやっと理解した。山を越えた。
要するに自転車操業を継続しないと倒れる。企業は倒産する。コロナ禍でも経済を回さないと世の中は倒れるということだ。
一本橋越えた?