東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

オルドス ウーハイ 黄河の流れ

2007-03-31 | Weblog
先週末から今週29日まで中国の内モンゴル自治区オルドスに行ってきた。
この地方はチンギス・ハンの拠点の一つだった。

仙台から大連→北京→ホホフト→ウーハイ(鳥海)→オルドスまで2日がかりで到着した。
目的はJAXA(宇宙航空研究開発機構)、JAST(航空宇宙技術振興財団)が武漢理工大学と共同で行っているプロジェクト、太陽光熱複合発電システムの中国内モンゴル自治区オルドスの実証試験に立会い、同時にワークショップに参加するため。JST(科学技術振興機構)が主なスポンサーとなっている。

宇宙開発で得た技術を地上用に応用し実証するための施設で、通常の太陽電池に加え、熱を利用するために熱電変換素子を装着している。電気の変換効率は20~25%、熱利用40~45%を含めて総合熱効率65%のシステムを目指している。
JAXA角田研究センターが中心となり、宮城県・仙台在住の若い研究者たちが力強く活躍していた。
砂の微小な粒子が表面に付着するのを防ぐ技術の試験も実施中。
小生は熱工学の分野で協力する。

実証試験は砂漠の近辺の乾燥地帯で、黄河の流れが北に向かう地域にて実施中。
今年の黄河の凍結は早々に終わり、褐色のとうとうたる広大な流れがあった。
仙台の今年の冬は厳しくなかった。
内モンゴルも同じだったと聞いた。

大河の流れはあるが、後背地は砂漠となっている。
この地域に石炭火力、製鉄所、化学プラント、セメントプラントなど社会インフラに必要な生産設備が続々と建設され活気にあふれている。

生命線は水源であることを実感した。
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映画 利府 チンギス・ハン

2007-03-18 | Weblog
映画は、かつてM君に教わった利府に行く。

映画館に入る。いきなりモンゴルの風が吹いてくる。
ほんの何気ないシーンでも、自分が800年前のモンゴルに確かに生きていた気分になる。
デジャビュ(既視感)。この感覚が映画というものか。
続いて馬群のとどろき。大合戦。
過去の状況が無条件に現実となって自分の体に吹き込む。

怒涛の如く生きたチンギス・ハン。
小生の矮小さを反省!

「蒼き狼 地果て海尽きるまで」
原作は森村誠一。角川春樹の一連の製作集団の作品、角川映画。
お恥ずかしいが森村誠一版は読んでいなかった。
宿敵ジャムカとの関係が少しウエットだった。
小説家の視点は少し違いますね。

「世界を創った男 チンギス・ハン」
現在、堺屋太一が日本経済新聞で連載中。
堺屋太一は冷静に、淡々と、経済小説風で状況がよく解る。

風といえば、思い出す。

西条八十
「・・・ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ・・・
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから・・・」

このフレーズは何十年か前の角川映画「人間の証明」でのメインテーマ。
主演は松田優作。

松田龍平は彼の長男と最近知った。昨晩のNHKドラマ「ハゲタカ」のラストシーン。
淡々と、しかも存在感のある演技。さすがと言うべきか。

時代は進む。気がつけば、風が舞い戻る。ブーメランのように!
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LCA 気になるニュース

2007-03-17 | Weblog
この2、3日で食に関連したニュースがあった。
当たり前と考えられている有機農産物、地産地消、バイオ燃料は必ずしも環境に良くない場合もある、という逆説的なもの。イギリスと日本からのいずれもLCA、つまりライフサイクルアセスメントに関する話題でした。
作られてから輸送、加工、消費、廃棄、リサイクルするまでにどれだけ二酸化炭素や他の物質が排出されるか、量と質の問題、これが最も大きな判断の基準になる。難しく煩雑なことが多いですが、常識も根源から考え評価する習慣を持ちたいですね。
食や環境に関する話題は軽率に扱うと風評被害の源となり、利害関係者への影響も大きい。豊かになりたい。逆に余り慎重だと何も進まない。ある仮定のもとで大局的に判断する必要も生じる。非常に難しい問題ですが、前提条件を明確にした上で進める必要あり、ですね。

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国際バイオフューエル会議 ソフトバイオマス

2007-03-10 | Weblog
先月、国際バイオフューエル会議が開催された。
Yさんの話を聞いた。いつもエネルギッシュで自信がある。

2006年11月の安倍首相のバイオ燃料600万kl導入宣言が大きく取り上げられた。
ガソリンの年間消費量は6000万kl、その10%をバイオ燃料にする計画。
以下に整理します。
2005年    30kl (現状)
2010年   50万kl (目標)輸入または生産 
2020年ころ 600万kl (将来)輸入または生産
日本のコスト高の問題をどう解決するか。

トウモロコシとサトウキビのエタノール(エチルアルコール)は既存の技術。
Yさんの話では次の対象はソフトバイオマス。スイッチグラスなど。
セルロース系が大量の資源となる。
酵素や細菌に特定の2本の遺伝子を入れて反応させるとアルコールが生成する。
エタノールの技術は見えてきた。
次の研究はブタノールに移行するだろう、とのこと。

今日の新聞ではエタノールを巡ってアメリカとブラジルが急接近。
2つの国で世界のエタノール生産の70%を占める。

EUは30%の二酸化炭素削減計画を提示。
いよいよ地球温暖化対策もオイル(石油)からエタノールへ。
食料とエネルギー、つまり農業と工業の基本的な問題にさらに拮抗が生じる。
地球温暖化を巡って食料生産と環境問題がクローズアップされる。
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晴天 パラダイス10本 ダウンヒル3本

2007-03-04 | Weblog
昨日は休日。原稿の締切も一段落。
天気予報を見る。
小さな高気圧が関東付近にある。
ただし西からは発達しそうな低気圧が来る。
小さな気圧の谷がある。自宅付近の薄い曇天はその影響か。
2日間ぐらい天候は持ちそうだ。
同居人(Golden Retriever ♀)に行くぞと言う。準備完了の返事。
思い切って一緒に出発。


一時間半で山形蔵王スキー場着。
黒姫から地蔵岳山頂へ。
晴天、途中のパラダイスコースで10本。
30度の上級コースというけれど、フラットで雪質が良くいい感じ。
結果は8勝2敗。敗因はスピードの出し過ぎと未熟な技術。
雪質の変わり目とコブのところが難しい。
モーグラー(土の中のモグラではない。上村愛子さんのようなモーグルの得意な人)の小気味のいいターンが、とてもとても全然出来ません。
あと20年以上かかりそうだなあ。

時々、待機中の彼女にご機嫌いかがと、
地蔵岳山頂から公称8kmのダウンヒルを3本。(野沢温泉は最長10km)
終日、無風、晴天。
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