東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

お盆休み ブルーベリー 終戦記念日 

2008-08-16 | Weblog
 今年のお盆休みはブルーベリー摘みに行った。今年はこれで4回目。専用の小さなカゴをおなかのあたりに紐で結びつければ両手が空き、作業性が格段に向上する。

 ブルーベリーは目にいい成分を多量に含み、程よい甘さと酸味がいいバランスを保っている。ブルーベリーは酸性土を好み寒暖の差が大きい場所を好むそうだ。生育には枝を剪定し下草を刈りエネルギーを実に集中し結実させることが栽培のコツらしい。 両手で実を摘み素早くカゴに入れながら、時々ほおばると、みずみずしい香りと味が口の中に広がる。標高800mの高原では、にわか雨があったり日差しが戻ったりするが風と空気は心地よい。収穫方法は人手に頼る以外はないが、観光農園や地元振興の食材提供に活路を見出せそうだ。帰り際の温泉も心地良い。

 ブルーベリーを摘みながら、スタインベックの「怒りの葡萄」を思い出した。高校1年の夏休み、暑さの中、難解さにフウフウいいながら読んだことを思い出した。タイトル以外は殆んど記憶にないが、高校生になって初めて読んだ小説だった。中学生から高校生へ、タマゴからヒナになろうとした、幼い自我から脱却しようとする時代だった。小説を読まない者は高校生ではない、と先生や同級生が話しており背伸びをしていた時代だった。

 畑の中では日差しが戻ってきた。ちょうど63年前のこの日、ジリジリする白昼の太陽のもとで終戦を迎えたと言う。
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