東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

日本熱電学会 生物多様性COP10

2010-08-21 | Weblog
 
 昨日は東大弥生講堂にて日本熱電学会に参加、太陽熱電発電の日中共同研究を共同研究者が発表。弥生講堂の一条ホールは木の香りも残り久し振りだった。熱電変換素子開発の関係者が多く、特に物性の基礎的研究が中心となっているようで、多種類の材料を撹拌し固形化して焼結し熱電特性のほかにDebye model, Debye temperature, Hall 係数測定、平均自由行程、音速、熱拡散率、といったなつかしい用語が次々と出てくるが、すんなりと頭の中に染み込んで来る。今日はβパイロクロア型酸化物の話など若手の研究者が元気に発表していた。
 ボクも若い時代、大学3年のころ物性に興味を持って勉強したことがあるが、4年に進級したときには齋藤安俊先生が秋田大学に移ってしまったので、4年の時に興味があった原子炉物理や熱工学の分野を専攻した。物性は大学院時代も興味があったので、現在も突然出てきても違和感はない。記憶に違いがなければその後、齋藤先生は東京工業大学に移られたようだ。
 昨日は、日本熱電学会会長の梶川武信先生と偶然に話をする機会があった。材料の開発など研究をされ学長も務められ、名誉教授になられた後も熱電変換のパワーコンディショナーのベンチャーを立ち上げ、ブースを出されていた。そのバイタリティには大いなる敬意を表します。理想の生き方を考える上で、小生も少しは励まなければと考えた次第です。


 さて、同日はゼネコンのいわゆる一流会社の若手研究者と生物多様性について議論する機会があった。何しろ生物多様性に関する国連の条約締結国会議COP10が今年10月に名古屋で開催されるとあって、生物多様性で官民が盛り上がっている。1992年のリオのサミットで地球温暖化とともに生物多様性も国際的に合意していたにも係わらず生物多様性への対応が遅れていたのは、範囲が広大で着手するには大きすぎるテーマだったのかも知れない。
 生物多様性の実態はかなり広範囲で、生物種や遺伝子情報から途上国の貧困問題解決まで含まれており、日本政府や経団連もガイドラインを出している。また認証制度もスタートし、幾つかの事例もあるようだ。ただ実行に移す段階になると、民間の力がなければ実現できず、ビジネスとして成立しなければ進展しない。議論を通してゼネコンの若手研究者の意識は高く、積極的に関与しようという意図があり、元気な世代が育ち次の時代を動かしていると頼もしく感じた。
 研究の現場にいた人間から見ると、この問題は研究とビジネスの大きなチャンスであり、アイデアを出して率先して着手する時期が早ければ早いほど先行者利益もある。生物多様性のテーマは、地球温暖化とバイオマスの利活用が一時期に取り上げられた問題よりも大きな課題だというコメントもあり、従ってそれに伴うビジネスチャンスは大きい。

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真夏の空中散歩

2010-08-12 | Weblog
 
 土日の公式行事が続いたので昨日も振替休日。休暇はこの時期のお盆休みに集中する。さて以前からエントリーしていたパラグライダーの練習だ。

 少し遅れて到着したのでいきなり本番だ。まずはパラグライダーのテイクオフの練習。坂を登り担ぎ上げる。夏の日中、顔から体中から汗が吹き出てくる。化繊の機体広げる、組みひも4段の順番を整えて絡み付いているひもをさばく、ラダー兼ブレーキを確かめる、腕に掛ける、一番上のテープとラダー兼ブレーキの2組を握る、両手を肩の位置におく。さてテイクオフだ。スタート、前を見て走る!上を見て機体の広がり具合を見る。一番上のテープを離す。体が浮いた!

 ポイントは力まないこと、風に身を任せることにあるようだ。風に成り切ること。仕上げはリフトで登りタンデムで空中散歩。やはり感激だ。自分で空中を飛ぶのは大学1年のときグライダー部で土日の度に練習に明け暮れていたこと、20年ほど前の家族旅行でタイに行きパタヤビーチでモーターボートに引かれパラグライダーに乗ったこと、その時以来だ。パラグライダーがグライダーと大きく違うのは風切り音がないこと。とても自由だ。

 ★ ひさかたの 夏の大空 眼下の地 


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