「ふきぼこ通信」

北アルプスの麓「安曇野松川村」から、季節の風にのせて発信していきます。

すずむしの音色は良いですね

2010-08-31 23:52:55 | アート・文化

8月31日(火) 毎晩すずむしが良い音色を聞かせてくれます。

 庭に少し放したら、自然の中で鳴く音色はまた格別な艶と響きがありますね。

 001 002 村観光協会では、村の特別シンボルのすずむしの音色を聴く祭り「クリスタルシンフォニー」を開催中で、山麓の県道に灯篭を設置して雰囲気を演出しています

 この灯篭のできた時のことを知っている人は少ないと思いますので、当時のことを思い出してみますね。

 もう20年くらい前に村商工会指導員であった平林昇氏が発案し、私にデザインの依頼がありました。

 私は、いろいろな絵を描いてみましたがうまくいかず、大町市の斎藤清氏(彫刻家)のお宅にお邪魔して描いていただいたのが大きな円の中に堂々と素敵に描かれたこのすずむしの図案です。

 そして、横文字デザインは役場職員(今は課長)の白澤繁氏が、文字とすずむしの音色を奏でる羽を見事にデザインしてくださいました。

 「安曇野松川 すずむしの里」の毛筆は私がさんざん練習して書かせていただきました。

 安曇節にも「神戸原ですずむしをとったようす」がうたわれています。

 昔は神戸原は松・楢の木があり、蕨やキノコも多くとれ、お盆に飾る花はキキョウ・マツムシソウ・オミナエシ・ナデシコなどたくさん咲いていて、兄弟5人で走り回って遊びながら手折ってきました。

 権現様の周りは神戸でしたが、今は新しく開墾した地区の西原が入り自然は大きく変わりました。

 でも、村と地域が協力して自然を大事にするいいイベントが定着しました。 

 南神戸に鳴いていたすずむしは今も松の木の上で鳴いていると思います。 

 すずむし条例もできると聞きます。松川村はみんなで協力するいい村です。

  イベントを発足させた頃の若かった日や、みんなですずむしの円内を紅く塗ったこと、シルクスクリーンで出来上がった灯篭に、担当職員であった郷津哲雄氏と大勢で夕方にぎやかに作業をした光景が昨日のことのように目に浮かびます。

 いい思い出です。

 9月4日(日)には、村観光協会や地域が協力して、西原公民館から提灯ですずむしの音色を楽しむ会も計画されています。

 毎日厳しい暑さが続きますが、夜の田舎の田の畔は、とっても涼しいです。

 いい出会いにもめぐり合うかも。

 ご都合付けて午後7:00に「すずむし荘」の西の散策スタート場所に、懐中電灯を懐に入れてお集まりください。


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