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いい加減さが身に沁みる2.26

2021年02月26日 | 雑記帳
 13日夜に起きた福島沖地震は、人的被害こそ少なかったとはいえ「あの時」の記憶を呼び起こされ、精神的な部分で辛い思いをした方も多かったのではないか。震度4で被害のない処にあっても、ちょうど10年目思い出されることもある。あの折に心に決めた一つに何度も繰り返し語ってみようということがあった。


 今、当時とは違う場所に勤めているが、災害対策は常に意識している。震災直後の様々な儀式への対応や校内及び対外活動時において、ひたすら非常時想定マニュアルを考え、作成した時間が忘れられない。ただ何度作成のためPC画面に向かおうと、結局はその時に知識を行使できる力は別物だという気がしていた。



 組織にあれば一定の人的配置を考え、被災を防ぐ、減らすための努力は怠られない。それはわかっているが人間は慣れやすく、忘れやすい生き物だ。平穏な日常が危機感を薄めている。だからいったん何か起こった場合、頭でわかっていてもその通りに行動できないことも少なくない。教訓は短く言語化されるべきだ。


 おそらく施設においても家庭においても大切な点は共通する。あえて三つに絞れば「出口確認」「内部点検」「情報収集」だ。地震が起これば、その瞬間はぼんやりする者はいないが、次の行動への素早い転換ができるかどうかではないか。全ては二次的被災の防止につながる。この観点でふだんの生活を見直すことだ。


 具体的には、出入り口施錠等や安全装置の劣化はないのか、複数の情報収集が得られる状況か。書きながら不十分な点も見えてくる。車の中に、一応非常時の物品を積んではいるが足りてない状況を放置したままだ。時々、こういう堅めのことを表してみると、いい加減さが身に沁みる職場で消防訓練した2月26日。