goo blog サービス終了のお知らせ 

茨城の中小企業診断士による「知恵の経営」

茨城県での知的資産経営(=知恵の経営)支援なら、NO.1の実績です!

「知恵の経営」コラム(NO.1)

2017年06月28日 | ブログ
いきなりですが、みなさんに質問です。
自社の「強み」は何でしょうか?

「うちの強みは、徹底した品質管理だよ。」
「うちは、笑顔の接客には自信があるな。お客様にいつも褒められるよ。」
「うちは、何と言っても、お客様への素早い対応だよ。」

一方、「うちには特別ないな~。弱みばっかりだよ。加工してるけど、うちでしかできない加工技術でもないし…。」とう声も聞こえてきそうです。
でも、本当に、他社に誇れる「強み」がないのでしょうか?

では、質問の内容をかえます。
「みなさんの会社の月の売上は、0円ですか?」

そんなことはないですよね。
売上があるということは、顧客が、みなさんの会社に何らかの価値を感じているから、お金を払っているのではないでしょうか?
逆を考えたら(みなさんがお金を払う立場)、よく分かりますよね。

また、会社が続いてきたということは、弱みを打ち消すだけの強み(価値)があったからではないでしょうか?

つまり、会社として継続している限り、みなさんの会社には、他社にはない強み(価値)があるんです。

では、その強み(価値)を生み出す源となっているものは何でしょうか?
それは、みなさんの会社が生み出し、活用してきた「知恵」です。

「知恵」というと、難しく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
「知恵」は、どんな会社にも、当たり前に存在しているんです。

「知恵」の具体的な例は、経営理念、研究開発力、技術力、熟練工のノウハウ、品質管理力、多品種少量生産への対応力、組織力、機動力、顧客とのネットワーク力、仕入先とのネットワーク力、社内の改善活動、社内コミュニケーションの良さ、独自のマニュアル、接客力、アフターサービス対応力、などのことです。
これらは、みなさんの普段会社で行われている、みなさんの会社にとって「当たり前の活動」のことです。
この「当たり前の活動」こそが、みなさんの会社にしかない、貴重な「知恵」なんです。
そして、この「知恵」を大事な「資産」としてしっかりと認識し、活用していくことを「知恵の経営」と言います。

ただし、みなさんの会社にある「知恵」は、そのほとんどが形のないものであり、当たり前の日常に埋もれてしまっているので、みなさん自身が気づいていないだけなんです。
まさに、みなさんの会社には、「宝」がたくさん眠っているのです。

「宝」があるのに、みなさん自身が気づいていない、本当にもったいない!

そこで、まず、自分の会社には、みなさん自身も気づいていない、会社の「宝」が眠っているんだ、ということを頭に入れてください。

【本日のまとめ】
当たり前の日常に本当の強みがある。
しかしながら、当たり前すぎて、見落としてしまっている。

ISO改訂版と知恵の経営

2017年06月01日 | ブログ
 ISOの改訂版に取り組んでいる企業も多いと思いますが、ISO自体、形式的に取り組んでいる企業も多いと推測されます。
 そのような中、ISOとBCPの取り組みを「知恵の経営」の元に統合させて独自の運用を試みている企業があります。
 この会社は、社員数15名の開発型製造業です。
 この会社では、日常の「しくみ(努力・工夫)」がそのまま、ISO等の要求事項を満たすように工夫を凝らしてきました。
 その結果、「しくみ」を強化する各アクションプランそのものが、ISOの活動になり、活動を1本化することに成功しました。
 これこそ、理想的な姿であり、ISO本来の姿でもあると思います。
 そして、すべての根本になっているものが「知恵の経営」です。
 まさに、「知恵の経営」の道具としての万能性が証明されました。
 

事業承継支援が本格化します

2017年05月02日 | ブログ
 5月になりましたが、5月の連休明けに「事業承継補助金」の公募が開始される予定です。
 「事業承継補助金」というのは、昨年度までには無い、今年度の新たな施策です。それくらい、国(中小企業庁)も事業承継に本腰を入れていこうという現れだと思います。
 その一方、地域の事業承継は進んでいないのが現状です。
 地域で行われている、事業承継セミナーは、もっぱら財産の承継に終始し、さらには、いきなりM&Aに行ってしまような状況です。ある程度、資金に余裕がある企業であれば、M&Aも良いと思いますが、小規模事業者はそうはいきません。
 では、小規模事業者は何から始めればよいのか?
 それは、自社の「見えざる資産(知恵)」の見える化からです。
 地域で長年、事業を営んできた小規模事業者には、小規模事業者ならではの「強み(知恵)」があります。その「強み(知恵)」を、小規模事業者に寄り添って、丁寧に洗い出していく、根気強い支援が必要になります。その場面では、伴走型支援として、商工会議所・商工会の役割も重要です。
 経営支援をする際、「強み・弱み」を明らかに…、と言われますが、誤解を恐れずに言えば、まず、「強み(知恵)」のみでよいです。「強み(知恵)」あっての事業継続です。「強み(知恵)」で弱みを打ち消してきたから、企業として継続してきたのです。
 まず、「強み(知恵)」を明らかにしましょう!
 それが、事業承継の第一歩です。

新年度になりました

2017年04月02日 | ブログ
新年度になりました。
今年度も、「知恵の経営」で、中小企業を元気にしていきたいです。
「伴走型支援」をしていくにあたり、「知恵の経営」の考え方を有効活用できると思います。
また、「事業承継」支援にあたっても、会社の「見える化・磨き上げ」ということでも、「知恵の経営」の考え方は有効活用できます。
経営者自身も見落としている、自社の隠れた強み、日常の当たり前になってしまっている、独自のノウハウ、これこそが、他社が真似することが難しい「資産」です。
この「資産」は、言い換えれば、各社の「知恵」です。
この「知恵」を活かした経営、それが「知恵の経営」です。

「知恵の経営」でチャンスに備える

2017年03月02日 | ブログ
創業以来、40年間、黒字経営を続けられた社長からの言葉です。
「知恵の経営に取り組んでいるのは、チャンスが来た時、確実にものにするためだ。」
「知恵の経営」は即効性はないかもしれませんが、企業の足腰を強くしていくためには、とても有効な手段です。
「急がば回れ」とういう言葉もあるように、自社の強みの源泉(知恵)を見つめ直して、維持・強化し続けていくことが、企業を長く続けるためには必要です。
この社長は、事業承継という大仕事のためにも、「知恵の経営」に取り組んでいます。
40年間の「知恵」を次世代にしっかりとつないでいきたいです。