「今こそ大きく行動を」イエレン米財務長官、G7財務相会議で財政出動訴え
2021/02/13 10:57 読売新聞
【ワシントン=山内竜介】米国のイエレン財務長官は12日にテレビ会議方式で開かれた先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、「今こそ大きく行動する時だ」と述べ、景気回復を後押しするためにさらなる財政出動が重要だと訴えた。
バイデン政権が議会に提案している1・9兆ドル(約200兆円)規模の追加経済対策の必要性を強調した形だ。
米財務省の声明によると、イエレン氏は会合で「国際的な連携を深め、同盟関係を強化することは米国の高い優先事項だ」と述べ、「米国第一」を掲げたトランプ前政権からの転換を鮮明にした。気候変動問題について、「米国が果たすべき重要な役割を理解している」とも話した。
イエレン氏は連邦準備制度理事会(FRB)議長在任中にG7会合に参加していたが、財務長官としての参加は今回が初めて。