トランプ前大統領の弾劾裁判 弁護団 無罪主張 14日にも評決か
2021年2月13日 11時56分 トランプ大統領
アメリカの連邦議会への乱入事件をめぐるトランプ前大統領の弾劾裁判で、トランプ氏の弁護団は前大統領には支持者に違法行為を促す意図はなかったとして無罪を主張しました。裁判では早ければ日本時間の14日にもすべての審理を終え、評決が出される可能性があります。
アメリカの連邦議会では、先月のトランプ前大統領の支持者らによる乱入事件をめぐり、前大統領が事件を扇動したとしてその責任を追及する弾劾裁判が開かれていて、12日はトランプ氏の弁護団が陳述を行いました。
弁護団は裁判自体が憲法違反だとしたうえで、問題とされた事件直前の演説は大統領選挙の結果に疑いがあるという意見を表明しただけだと反論しました。
そのうえで「トランプ氏は自身の支持者に暴力的に戦うよう指示していない」と述べ、支持者に違法行為を促す意図はなかったなどとして無罪を主張しました。
弾劾裁判は日本時間の14日午前0時から最終弁論が行われる予定ですが、現時点で民主側、トランプ氏側双方とも証人を呼ぶ姿勢を見せておらず、早ければこの日中にすべての審理を終えて、有罪か無罪かの判断を示す評決が出される可能性があります。
裁判では出席議員の3分の2以上が有罪の判断を示した場合、前大統領が弾劾されることになりますが、共和党議員の多くは裁判自体違憲だという主張を支持しており、無罪の評決が出されるとみられています。