銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

田中湯(東京・鐘ヶ淵)

2024-06-08 07:58:00 | 銭湯
#田中湯





東武スカイツリーライン
#鐘ヶ淵駅
▲鐘ヶ淵駅




▲西口の改札口


▲外にでたところ。右にファミマがみえるので

▲このファミマがあるところの右
の通りに進む

▲細い道を通ると下町という感じだ

▲古い喫茶店が街にとけ込んでる


▲スナック野いちごがみえてきたら右折する

▲右折したところ

▲ちょっと歩けば

▲右側に田中湯がみえてくる

▲田中湯ということは、田中さんが経営する銭湯だろうか

▲到着


入り口にはいると、男女に分かれており、左が男湯で右が女湯。



下足箱にサンダルを入れて扉をあけると、側面が板で覆われた番台だ。
客のプライベートに配慮した作りであるが、脱衣場の片隅にはカーブミラーが設置されてある。客を監視できるようになっている構造は変わらない。
受付に座るのは、50代ぐらいの女性。受付に入る前から声がよく通っており、自分が対応してくれたときも聞き取りやすい声だと感心した。
ちなみに入り口のところではタオルセット(使い切りのシャンプーとボディシャンプー付き)150円が案内されていたので、レンタルタオルはないだろうと判断してそちらを選んだ。合計で670円。
番台まわりには販売するアメニティ類が丁寧に並べられてあるが、その隙間を犬やハローキティなどのとりとめのない人形が隙間を埋めており、テーマ不在なのはいかにも古い銭湯らしい。


脱衣場はいたってシンプルな作りで、ほぼ真四角の空間の中に真ん中はテーブルが置かれ、左壁際にロッカーが並ぶ。
ロッカーのうえには無数のダンボールが隙間を埋めていた。
体重計はアナログの古いものであるが、目をひいたのはマッサージチェア。マッサージ部分の車輪が露呈したタイプではなく赤いソファータイプだったので、初めて見るものだった。
脱衣場の手前側にはとても小さな坪庭と縁側があり、瞬間的に見ただけだと見逃してしまいそうなほど地味だった。


浴室の扉をあけて中に入ると、浴室もまた典型的というべきか、昔ながらのデザインである。
洗い場は真ん中に島カラン、左右の壁にもカランが並び、右の手前に立ちシャワーが一カ所だけある。
シャワーは拡散に関して問題なかったが、勢いは微妙。
数はそれなりにあるので、場所取りをされても余裕で使うことができる。備え付けのシャンプーは一つだけあった。


浴槽は浴室の奥にあって、二つに分かれている。左がメインとなる浅浴槽で、設備はジェットのみ。そのジェットの出る部分が波間のような作りになっていて、ささやかながら意匠を感じる。
お湯の温度は高くて45℃ぐらいか。
最初に入るときは刺激が強くてきつく感じるが、慣れてくれば問題なし。
右にある深浴槽はバイブラ仕様で、こちらも温度はほぼ変わらず。バイブラのせいか、ほんの少しだけ温度が高く感じた。


壁絵はなくて、壁は真っ白に塗りつぶされていたけれども、その下にあるタイルは群青色に染められ、絵がまばらにはめ込まれてある。
浴室全体をみると、至るところに老朽化と修正の痕跡をみることができる。
そのあたりは人によって受け止め方は違うだろうが、個人的には歴史の風情と解釈した。


客層は高齢者ばかりかと思っていたが、若い人もちらほら。
男湯は基本的に静かで平和だったが、女湯からはたえず話し声が聞こえていた。


最近の銭湯は、幅広い地域から客を呼び寄せるリクリエーション型の銭湯と、昔ながらの地域密着型に分かれるが、ここは典型的な地域密着型で、昔からほぼ変わっていないところだろう。
近年のミニスーパー銭湯化する時代の流れではとても貴重なところである。
女湯からはたえず楽しそうな声が響き、地域のサロンとしての機能も果たしていた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 鐘ヶ淵
経路 線路沿いの北方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 タイル
統一感 あり
置物 色んなぬいぐるみ
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 シンプル
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェット、バイブラ
サウナ なし
温度 45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 声がよく通る
清潔さ きれい
貸しタオル なし(タオルセット150円)
備え付け あり

◆人
受付 50代の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒131-0031
墨田区墨田5−46−5

電話番号
03-3611-3277

アクセス
東武伊勢崎線「鐘ケ淵」駅下車、徒歩3分

休日
月曜

営業時間
16:00−23:00
(最終入場は22:20)


※東京銭湯ホームページ転載