大阪・恵美須町
#新世界
ラジウム温泉



大阪メトロ堺筋線
#恵美須町駅

▲恵美須町駅の改札口

▲近くの地図をみると、右側に通天閣がみえる

▲出口3に出たところ

▲まっすぐ向くと、通天閣がみえる

▲通天閣を目指して、ただ、まっすぐ行くだけ




▲通天閣の足元までくると

▲左折


▲もう到着
昼間に撮った写真だと




こんな雰囲気。

▲ラジウム温泉から通天閣を眺めると、めちゃくちゃ近い


▲串カツ屋さんも目の前に

▲ラジウム温泉がここの目玉のようだ

▲中に入ると、蛍光灯がほのかに暗くて昭和らしい感じ

▲そしてキリンの置物
下足箱のスペースはごらんの通り、かなり広めで余裕で靴を脱ぐことができる。
真ん中にはキリンの置物があって、おそらく近くにある天王寺動物園のマスコットを持ってきたと思われる。

▲こちらはあべのハルカスを訪ねたときにみつけたキリンのハルカスちゃん


▲天王寺といえばキリンなんだな
入り口に立つと、男女に分かれており、ここが番台形式であることが分かる。
じつは入り口に券売機があるのだが、間抜けなことにそれを見逃してしまった。
扉を開けると、コロナの影響からか受付の番台にはぐるっと透明のシートが覆われており、座るのはみた感じ50代後半から60代ぐらいの男性。
渋い表情をしており、スマートフォンを耳にかざしていた。
お話中かと待っていると、こちらをジロリと眺める。後で思い返すと券売機のチケットを出さずに突っ立ってるので何だコイツ?ぐらいに思ったのだろう。
こちらは券売機を見落としていたので、対応してくれることを待っていた。
そこへおばちゃん(店主の母親か?)がヤクルトらしきものを持ってくると、男性店主が「アカンと言ってるやろが!」と怒髪天を衝く説教が始まり、置いてきぼりを食らうことに。絵に描いたような大阪のおっちゃんなので面を食らった。
「なに?」みたいな感じで聞かれたので貸しタオルお願いしますと訊くと、タオルを出してくれた。500円出してお釣りは20円。タグを渡されて、それで下足箱の鍵とあとで交換する。
番台の前に立つと男湯側から女湯の脱衣場が見晴らし良好である。
さすがに丸見えではないが、だいぶ見えた。仮に見たくなくても見たら犯罪者になるので、極力みないようにした。
脱衣場は、おおざっぱに言えば扇型のような形をしており、下足箱同様にこちらもかなりの余裕がある空間だ。
通天閣の真下ということで大阪では一等地にありながら、こうしたスペースを確保できるのは中々すごい。
建物自体はそれなりに年季を感じられたたが、当時としては相当勢いのある銭湯だったのだろう。
左側に並ぶロッカーを適当に選んで服を入れると、浴室の扉前に立てば、自動扉である。
扉を開けて中に入れば、浴室もまたスペースが広い。開放感があって、これぞ銭湯という感じである。あと設備の配置が面白い。
おおざっぱに、左奥側から右にかけてカラン(洗い場)が並び、右側を浴槽が置かれてあるが、若干混在している。つまり関東のように明確に区分けされた配置ではない。
最初に椅子を運ぼうとすると、椅子が見あたらない。
カランに目をやると、背の低い長いすが石材で作られており、そこに座る設計だった。これも斬新。
ただ、左奥と右奥のカランには個別の椅子がすで用意されていたので、よくあるプラスチックの椅子がないわけではなかった。
カランは、シャワーが高めに設置してあり、このへんは好みもあると思うが、個人的には若干使いづらい。温度調節もできるタイプで、いわゆるスーパー銭湯的なカラン。
それとビックリしたのが排水溝がないことだ。口をゆすいで吐き捨てようとしたら側溝がないので思わず飲み込んでしまった。
体を洗うと、まず最初に入ったのが、ここの主浴槽ともいうべき真ん中近くに鎮座した深めの浴槽で、関西の銭湯は関東と比べて“ぬるい”と俗説では言われているので、それを信じて躊躇なく入ったら、普通に熱かった。
おおよそ43℃ぐらいだろうか。
足先はいいとして、背中がピリピリするぐらいの熱さ。奥にスイッチがあり、押すと控えめのジェットが噴出する。
主浴槽でこれぐらい熱いと、ほかはもっと熱い?と若干不安になった。
浴槽はほかにも複数あるが、その主浴槽の右はす向かいにあるのが、ずいぶん波打ってる浴槽。
バイブラとは明らかに違って、ビックリするぐらい波そのものである。なんだろうこれは?とのぞいてみると、なんと高濃度炭酸泉と書かれてある。
まさかのマサカだ。試しに入ってみると、たしかにぬるめ。
ただ、本物の高濃度炭酸泉なのだろうか?とかなり懐疑的だった。少なくとも自分が経験してきた高濃度炭酸泉ではなかった(そもそも攪拌するのは炭酸泉では禁じ手)。
もう一つが、ここの看板になってるラジウム温泉。奥にあるカランとカランの間に設置されてある。
手を入れてみると、突然ビリビリときたので、なんだ?!と確認したら、電気風呂と兼ねたものだった。
左側が電気風呂なので、右側の方から恐る恐る入る。こちらも温度は低めで、41℃前後と思われる。
ここの看板施設であるが、その割にはかなり小さくて意外だった。
独特の強い臭いを放ち、ラジウム泉でこのような香気は始めてだ。似たような臭いを頭の中で検索してみたが思いつかなかった。
室内は、最後に水風呂。
入り口から見て一番左にある煉瓦調のスペースに用意されており、余裕で2人ぐらいが入れそうだ。水温はそこそこ冷たく、16℃ぐらいだったかもしれない。
そしてここの白眉はなんといっても露天風呂だろう。
ちゃんと二重扉で、中に入ると立派な露天風呂が目に飛び込んでくる。
かなり広くて、詰めれば7~8人は入れそうな浴槽。最初に入ったときは女湯の方から「水が飛んできたー」とおばちゃんの可愛らしい声が聞こえてきて、それに呼応する形で露天風呂にいた男性が「余計な報告せんでええわ!」と仕切り壁を通してじゃれ合っていた。
女湯からは「んふ(ハートマーク)」と嬉しそうな声が聞こえてきた。
そこへ自分みたいな空気を読めない人間がタイミング悪く入ってしまったものだから、なにやら申し訳ない気分になった。とりあえずなにも聞いてなかった振りをした(そして、ちゃっかりブログに書く)。
こんな感じで、まず全体を通してスペースに余裕があり、商店街の中心地にありながらこの開放感は素晴らしかった。
一方で、壁絵などの装飾性はほとんどなく、唯一天井が意匠の凝ったものぐらいだろうか。
客層は、若い人もいれば高齢者もおり、年齢の幅が広い。
自分の勝手なイメージだと、大阪の銭湯はとても活発で賑やかだろうなと思っていたのだが、番台の店主を除くとみんな静かで、誰かを干渉するわけでもなく淡々と入浴していた。
このへんは同じ銭湯でもその時間帯によって違ってくるものであるが、少なくとも自分が入浴したときはとても静かで、大人の雰囲気を放つ銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 恵美須町、天王寺
経路 通天閣ふもとまで
周辺の環境 通天閣や商店街
●空間演出
建物外観 コンクリート造りの銭湯
壁画・眺望
統一感 あり
置物 キリン
照明 若干暗め
★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェット、ラジウム鉱泉、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 40~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 渋い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし
◆人
受付 50代の男性
客層 高齢者
【案内】
住所
〒556-0002
大阪府大阪市浪速区恵美須東1-4-13
電話番号
06-6641-3093
アクセス
天王寺駅から徒歩15分
営業時間
6:00~24:00
定休日
元日、第二第四木曜
入浴料
大人450円
中人150円
小人60円
※ニフティ温泉ホームページ引用