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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

日の出おふろセンター(川崎・産業道路)

2019-02-02 06:51:02 | 銭湯 温泉


川崎大師線の産業道路駅から高速道路沿いを歩いて12、3分のところに日の出おふろセンターがある。
「おふろセンター」と名乗るだけあって、一味ちがった個性あふれる銭湯だった。








▲川崎大師駅。本来は最寄り駅が産業道路駅(2020年3月より「大師橋駅」に改名予定)であるが、今回は川崎大師駅から向かうことに


▲そこから川崎大師がある商店街へと向かう


▲とりあえずひたすらまっすぐ








▲露店がズラーッと並び、お祭りの雰囲気


▲これらの写真だと分かりづらいのだが、すごく多国籍なお店が多く、店員さんも外国人などが目立つ













▲右にいくと川崎大師への入り口。人の流れはそっちに向かうが、日の出おふろセンターはまだまっすぐ先だ




▲ここを右折


▲しばらくまっすぐ








▲写真には写ってないが、右側が川崎大師である。ギリギリ川崎大師の敷地内に立っている


▲分かれ道は

▲左側














▲奥に高速道路がみえるが、その手前を左折


▲すると日の出おふろセンターがみえてくる










▲到着



入り口右側には、コインランドリーが並ぶ。普通だとコインランドリーと銭湯は壁などで隔てられているが、ここはそうした境界がない。境界のない作りはロビーに入っても同じだった。


左側に扉があり、中に入ると手前左に下足箱。下足箱もまたロビーと地続きである。
入り口から見て奥にソファとテーブル、テレビがある。こじんまりしてて、家庭的な雰囲気。
右側にはフロント。受付に立つのは60代ぐらいの白髪の男性だ。愛想はないものの、真摯な対応である。
貸しタオルを受け取り、男湯は左側ののれんをくぐる。


中に入ると、目の前に見えるのが島ロッカーならぬ島カゴ。川崎といえば治安の悪そうなイメージであるが(勝手なイメージです)、そんな川崎でもカゴが使われているのは意外だった。
そのカゴの裏側は通常のロッカー。右の壁にもロッカーが並ぶ。
ここは平成29年にリニューアルしたらしく、まだ新しくて綺麗である。そうしたリニューアル後もなおカゴが残されてるというのは、伝統的にカゴの愛される銭湯なのだろう。


そして右手前に常連用のロッカーと体重計、足下にはサーキュレーターがある。左側には洗面台のない大きな鏡とドライヤー。その奥隣にトイレ。
浴室入り口横に洗面台があり、物置のラックは、その洗面台の下に置かれてあった。とにかく空間を有効活用するのがここの特徴かもしれない。


浴室に入ると、かなり変わった作りの銭湯である。ただベースとなる部分は他の銭湯と変わらない。
右側の壁にカランが並び、真ん中には浴槽。左手前に立ちシャワー。そして左の壁にもカランが並ぶ。
このへんは標準的ではあるが、そこから本領発揮を見せるのが日の出おふろセンターだ。


さらに左側奥に目を転じるとサウナ専用の扉がある。サウナ専用ではあるが、見えるのはサウナではない。もう一つの浴室だ。
実はここ、通常入浴とは別にもう一つの同じ規模をもつ浴室を備えている。サウナ料金を支払えば、その浴室も入ることができる。今回はサウナ料金を払わなかったので入れなかったのだが、ガラス扉から中を覗くと、浴槽が真ん中に2つ。ちゃんとカランもある。
おそらく左が水風呂、右が桧風呂ではないかと思うのだが、なにせ料金を払わなかったので中に入って確認できない…。
しかしサウナの追加料金だけでもう一つの銭湯を堪能できるのは凄い。
しかし一方でその追加料金は570円と、入浴料よりも高い値段設定である。合計で1040円。追加料金を払えば別の銭湯もハシゴできることから悩ましいところである。


そして、先ほどの間仕切りのカランであるが、そのカランの奥にも別室のような繋がりで通路があり、奥にもカランが続いている。
その通路の左側にミストサウナ。これは通常の入浴料で入れる施設だ。そのため無機質で飾り気のない空間である。
ちなみにミストサウナは、風呂の原点と言えるものだろう。「風呂」という言葉通り、初期は「湯」ではなく水蒸気で体を温めていたからだ。


その奥の扉を開けると、目の前に水風呂。これは通常サイズである。そしてその水風呂と小さな通路を隔てて右側に温泉がある。
温泉の成分は食塩泉。匂いは独特のもので、なんとも形容しがたい。
温度は、温度計が38℃だったが、さすがに40℃は越えてたと思う。少し土色に濁った色をしている。暗がりの中で見たため、明るい時だと印象が異なるかもしれない。


そして再度入り口に視点を戻すと、先ほど紹介した真ん中の浴槽が、主浴槽である。この主浴槽は奥に向かって末広がりをしている。
手前側はふつうの白湯で、そこそこ広い。5~6人は入れるだろうか。
奥は、右から小さな電気風呂が1つ、その左隣が座湯2つ、一番左が歩行湯である。
歩行湯は、かなり小さなもので横2メートル、縦1メートルほどの狭い通路。立つと胸あたりまでお湯に浸かり、ジェットが定間隔で噴出している。その泡が主浴槽全体まで流れ込む。
グルグル回ってるとすぐ飽きるので、結局立っているだけだ。


客層は高齢者を中心ながら中年、若者も多くいた。川崎大師に近いが、大師から住宅街へと向かう方向にあるため、ほとんど地元の人たちだろう。
見た目はやんちゃな感じの人たちが多く、やっぱり川崎である。そして常に人であふれていて、終始にぎやかな会話の聞こえる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 産業道路
経路 高速道路沿い
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ビル銭
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 あり
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 綺麗で落ち着いた雰囲気。カゴが真ん中にある
シャワーの出 ふつう。みんなヘッドが大きい
浴槽の種類 白湯、電気風呂、座湯、歩行湯、露天風呂(温泉、水風呂)
サウナ あり(乾式、ミストサウナ)
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じが良い
清潔さ あり
貸しタオル あり(30円)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 年齢に偏りなし


【案内】

住所
〒210-0813 
川崎市川崎区昭和2-5-12

電話
044-288-7713

営業時間
11:00〜23:00

定休日
不定休

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載