日向の夢

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今日の朝型生活 20日目 文学少女な先輩が欲しかった

2009年03月20日 23時08分25秒 | 
■今日の雑記■
 
“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)
野村 美月
エンターブレイン





 『文学少女』シリーズ、読み終わったー!


 ただし本編。上に貼り付けた外伝的なものは未読。というか手に入ってすらいないという。


 1巻を読んだあとほうっておいて、Remさんが読んでいたことをきっかけに再び集めるようになったこのシリーズ。1巻目を読み終わったときの僕の感想はおそらくは「・・・うわっ、重っ」だったんじゃないかと思うくらいに重たい話で、以下全8巻について同じく重い話が展開されます。中々ライトノベルらしからぬ重たさでしたね。

 そして重たい話には重たい登場人物が基本的に必要になるわけで、登場人物のうち、主要なキャラはたいがい重たいものを抱えたり背負ったりしています。それだけならまだしも、なんとも病んでるかんじの人の多いこと多いこと。(前半は特に)主人公がその最たるものですし。


 その一方で、きっついストーリーを濁ったものではなく非常に透明感のあるきれいな物語にしてくれる存在として、主人公の先輩でありタイトルにもある『文学少女』遠子先輩がいます。あぁ、こんな先輩がいたら・・・と読者の多くが自らの過去や現在を嘆いたと思われる罪作りなキャラクターですね。この人がある種の探偵役になり、それぞれのストーリーはきれいな幕引きを迎えます。
 また、この人が本を「食べる」ときの語りといったら! まぁここらへんは著者の野村美月さんを褒めることになるわけですが、なんつー造詣の深さと表現力、文章力なのかと愕然とさせられます。美味しそうっつうか、きれいすぎて本気でびっくりですよ。

 中盤以降、遠子先輩よりも人気を上げたであろう『琴吹ななせ』も素晴らしかった! いや、ツンデレ的な意味で。こういう彼女欲しいこういう彼女欲しいこういう彼女欲しいこういう彼女欲しいこういう彼女欲しいこういう彼女欲しい・・・っとまぁ、こんなかんじになった男性読者諸兄が星の数ほどいると思います。安心しろ、俺もその一人だ。とにかくまぁ、正統派ツンデレすぎてまぶしいくらいでした。ありがとうございますっ!


 なんかもはや感謝の気持ちが強くなってきました。あー、文章以外のところでは、表紙やイラスト担当の竹岡美穂さん(女性ですよね?)にも拍手を。4-8巻目を一気に買ったとき、ずらっと並べた表紙を見て、遠子先輩のあまりの可愛さにテンションがおかしな方向に突き抜けました。素晴らしすぎます。うん、俺今すげー気持ち悪いこと書いた。


 ストーリーの重たさ、昼ドラ的などろどろ感がきついシリーズではありますが、大丈夫。締めまで読めば、すっきりと透明感のある読後感が得られるはずです。表紙を見るだけでもいいので、一度書店で手にとってもらえればと思います。


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