那須太社 錦輔 の日記

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田村はまだか 朝倉かすみ

2012-11-11 22:11:33 | 読書感想文

ブックオフで購入。

会話がものすごいリアル。

大帝の小説は嘘っぽい会話があるし、それが当たり前と思っているが

この小説の会話のリアルさはすごいし、面白かった。

だが、自分とは住む世界が違う感じで、同じ作者の別の本を読むか

どうかは微妙なところだ。

小学6年生で、女の子に、好きだ、とか言ってしまう少年に自分は

リアリティを感じることができない。

しかし、この本を読んでいると、おそらくそういう少年や少女もいた

のだろう、という気にはなる。

ただし自分とは全く違う世界、感受性が10倍くらい高い子達の世界

なんだろうな、という気にもなる。

あと作者が女性だからか、感覚がちがうところもある。

俗物として設定された人物が部下に飲み屋で説教をするシーンで

焼き鳥を横ぐわえして根元から肉をこそげ取る、という行為をおそ

らくおぞましいものとして描いているが、自分からすると何が悪い

んだろうか、という気持。

まあ、でも中々おもしろかった。

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