途中までは面白かった。
下巻の後半でハイテクな殺人装置が出てきて一気にリアリティがなくなってしまった。
優秀だけどバリバリのやり手ではなくて、体力的に無理が利かなくなった中年の刑事さんが、コツコツと捜査を続て、犯罪の真相をつきとめる、という物語構造が震える牛と似ているのかな。
いやな上司とか生意気な部下とか出てこなくて、また雑務に追いまくられることもなく中年刑事さんはあまりプレッシャーを受けずにノビノビ仕事をしている。
昔の風俗の描写が面白かった。
夫婦といってもかなり他人行儀で上下関係がはっきりしていたみたい。
あと、電車の中とかところかまわずタバコをすっているのが興味深い。
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